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憩いの場所さら💖🍀カフェ~謎のマーク~

 とある日の日曜の朝、目覚めた私はベッドの横に置いてあるスマホを見る。毎朝目が覚めると、必ずスマホを開いてインスタを見るのがお決まりのルーティン。
 ここ数年の私は趣味で絵を描いているのだが、主にインスタで同じように趣味で絵を描いているインスタ仲間の所へ行きコメントをしに行ったり、時にはDMで会話をしたり、自分の絵が完成したら投稿するなどしている。
 仕事の合間にインスタチェックするのは当たり前。
 私の外せない日課である。
 インスタを開くと右上の端にある♡マークと雷マークの間にもう一つマークがあるのに気づく。
 私は、寝ぼけてるのかと思い、ベットから起き上がってもう一度スマホを見返す。
 やはり、マークが一つ多い。
 まだ、寝起きで目がぼやけて見えてるのかもしれないと思い、真っ先に洗面所に行き顔を洗う。真冬の水道の水は冷たく、一気に目が覚めた。
 私はコーヒーメーカーで入れたホットコーヒーをリビングの陽のあたる窓際のソファーに腰かけると、一口飲んだ。
 寒い冬の朝に飲むホットコーヒーが体に沁みわたると同時にメガネが曇る。曇ったメガネをメガネ吹きで拭き、再度スマホを見る。
 やっぱり、マークが一つ増えている。
 気のせいでもなんでもない。
 ようく見ると、コーヒーカップの形をしている。
 そのマークをタップしてみた。

 すると……

 何かに吸い込まれたかのように体がスマホの中に入っていく。

 そして目の前に現れたのは大きなチョコレート色した扉だ。

 その扉の目の前に書いてある看板を読むと『ようこそ さら💖🍀カフェへ』と書いてあった。

 恐る恐る私は、その扉を開け中に入ってみる。

 すると、奥のテーブル席に一人の女性と2人の男性の3人のお客さんが居た。

 年の頃は30代半ばぐらいの人と40代半ばぐらいな人と50代前半といったところだろうか?

「みぃちゃさん、一昨日のオフ会楽しかったよな」

「たなべっちさんともトッチーさんとも会えて嬉しかった~」

 えっ?

 どっかで聞いた名前?

 えっ? え――っ?

 いつもインスタで話してる絵描き仲間の名前と同じだけど。

 私は恐る恐る3人に声をかけてみた。

「あの……私は沙良(さら)です。インスタで皆様をフォローさせてもらってて、コメントさせてもらったり、時々DMでお話しさせてもらってます」

「沙良さん、初めまして! 私は名古屋在住みぃちゃです。とは言ってもインスタでは既に会話してる仲ですよね」

「僕は熊本県在住たなべっちで、こいつがトッチー」

「大阪在住トッチーです。沙良さん、やっと会えましたね」

 皆さん描いている絵のイメージのまんま。特にたなべっちさんて私の好きなロックバンドのボーカルの人に似ててメガネ男子なんだ。しかも熊本県在住だなんて一緒過ぎるんですけど~。絵って人柄が現れるもんな。


 私は心の中でそんなことを思いながら、これは夢か幻か?なんて思いながら、この今の現実を直ぐに受け入れることができずにいた。

 常日頃、私は口癖のようにインスタのストーリーズで、実際にインスタの絵描き仲間さん達と会ってカフェでお茶しながら絵の話など語り合いたいと呟いていた。

 でも……

 まさか実現するなんて。

 そんなことを思っていると、トッチーが私に話しかけてきた。

「沙良さんは、このカフェにどうやって来たの?」

「どうやってって、インスタの右上のマークにコーヒーカップのマークがあって、何だろうと思ってタップしたら、ここのカフェに辿り着いたの」


「僕達も、そこから来たんだ」

「インスタの新機能で今年に入ってから出来たみたいで、最初はなんだろう? って思ってコーヒーカップのマークをタップしたら、このカフェに
辿り着いたってわけ」

「名前が、さら💖🍀カフェって、沙良さんと同じだね」

「ホントだね。でも、このカフェに来れるのは、沙良さんと繋がってるフォロワーさんだけみたいだよ」

「えっ? そうなの? たなべっちさん」

「だって、僕のフォロワーさんでも沙良さんと繋がってないフォローしてない人の所には無いって言ってたから。僕のフォロワーさんでここのカフェに来たいって人が居るんだけど、沙良さんがフォローしてくれたら、その人も呼べるんだけど、いいかな?」

「勿論よろこんで、じゃぁ後でフォローしますね」

「アカウント教えるから、宜しくお願いします」

 一人また増え、気付くとカフェに集まる人数が日に日に増えて必ずカフェには誰かが居るようになった。



 カフェでの楽しい様子は、また近いうちにアップして行くので、遅筆ですが楽しみにお待ちくださいませ~<m(__)m>

 
 


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