入試に落ちたらカルマが切れた

来たる受験シーズンに不吉すぎる
タイトルだろうか

いやいやこれは
落ちたらカルマが消えた話

消えたというよりも
切れたと表現したい
糸がスパンッと切れるように

つい先日、娘が通っている私立の幼稚園の
内部進学試験があり、

タイトルからもお察しいただける通り
不合格となった

行動観察や両親の面接は
感触が良かったが、
最後の親子面接で娘は
一言も言葉を発しなかった


お名前を教えてください
.......

幼稚園のお名前を教えてください
........

うわぁ
5歳の私が目の前にいる
5歳の私が娘の顔をして目の前で困っている
いや違うこれは娘だ
娘も同じカルマを背負っている、、

小学校の名前を教えてください
.........

幼稚園は楽しいですか?
.........

父親にへばりつきながら
顔をプイッと反対に向けて
絶対に答えない

あぁまぁいつも通りだな
やっぱり答えないか

娘を6年間みている私たち夫婦は
いつも通りの娘に幻滅したり
怒る理由がなかった

この小学校に通いたいですか?
.......

こんどは父親の椅子の後ろに回って
しゃがみ込み両手で椅子の脚を掴んでいる

ねえ〇〇、小学校に通いたいか通いたくないか、先生に伝えられるかな?緊張するけど、今しか伝えられないからちょっと頑張ってみない?

...私を見て首を横に振る

なんとかして口を開かせようと
働きかけた先生方の見離したような表情を
目の隅が捉えた

まぁそうだよなと
答えたくない気持ちならめちゃくちゃ分かる
先生の受からせてあげたいけどこの質問だけは答えてもらわないとダメなんだ
それも分かる

残念そうな先生に戸を開けてもらいながら
その場を離れた
本人は解放されたのか上機嫌だ

おいおぃ、、うまく出来なかったのに
おふざけはやりすぎだろぉ

翌日が結果発表日
その日はたまたま友人主催の
「みんなの学校」の上映会に家族で来ていた

大空小学校という公立の学校で
障がいを持った児童や不登校の児童も学級を分けないインクルーシブ教育の先駆け的存在

早く走れる子も自分でまっすぐ歩くことが
できない生徒も参加する6年生のリレー
どうしたら身体能力の異なる生徒がリレーという
一定のルールの中でチームが優勝できるのかを
みんなで考えるその姿勢は

社会のあるべき姿のように思えた
上映終了からディスカッションの前の休憩
時間に試験結果にアクセスをした



残念ながら、不合格です


えっ、、、
ダメかもしれないとは思ったけど
言っても内部進学だぞ?!

この学校はお友達と楽しく遊べるけど
面接では緊張して話せない子を
インクルーシブしないのか?!

戸惑いと絶望と怒りが
心臓をバクバク鳴らしていた

どうだった?夫の声が遠いい
見上げて首を横に振る

えっ、、、

拒絶されるのが自分ならまだしも
かわいい娘が受け入れられないのは
ショックが大きい

娘が命な夫のショックは計り知れない
それでも娘には怒る理由なんてない

学校にも、、よく考えたら怒る理由なんてない


幼稚園の先生への連絡帳には
これでいいのだ
と書いた(w本当に笑)

このままでは良くない!
と自らを奮い立たせて頑張ることはあっても
起こったこと全てが起こるべくして起こり
その瞬間はこれでいいのだと

今までは正しい道が一本しか
見えていなかったところを、
その道が消えたら今まで見えなかった
新しい道が見えてくる
その道こそが本来の居場所なのかも知れない

人に言われたことをこなさない
娘は自由だ
目の前に無限の可能性が広がっている
未来は自由だ


自分がお嬢様学校に入れられて苦しかったのに、
ここらなまだマシかと
違うお嬢様学校に娘を入れようとした私は
まだ、慣れた道から
外れる勇気がなかったのかもしれない

入学を拒否されて初めて
そこが娘の居場所ではないことがわかった
(5歳の)私の居場所でもないことがわかった

前世から背負ってきたかはわからないけど
今世で断ち切れたこのカルマに未練はない

古い道、さようなら
新しい道、はじめまして

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