違う違うそのパンツじゃない
1932年12月17日、日本人女性がパンツを履くきっかけとなる事件が起きた。
日本橋にそびえ立つ高層ビル、「白木屋」で火災が起こり、激しく燃え盛る上階の女性店員たちは避難する際に着物を着用していたため、
陰部を隠そうとめくれる裾を押さえようとして思わず、
命綱を手放し転落死したそうだ。
これを受け、朝日新聞は
「女性が転落死したのはズロース(ペチパンツのようなもの)を着用していなかったため」と報じ、読者にズロースの着用を呼びかけた。
そんなバカな。
デパートを利用するのは体裁を気にする富裕層
とはいえ、背後から迫り来る業火から逃げようと生きるか死ぬかのはざまでパンツを履いているかどうかを憂慮する余裕なんてあるのか。
そもそも着物の下は何も履いてないのではなく
ふんどしだったはずだ。
>ズロースを履いていないと事故につながる。
という世論はさぞかしズロースの売り上げに貢献したことだろう。
それもそうだ、朝日新聞の記事以降、他の新聞でも同じ内容が反復されたのだ。
新聞が一斉に同じ見出しをつける時は自然発生ではなく、背後で何かしらの力が働いていると考えた方が辻褄が合う。
ズロースを売りたかったのは誰か、
そして何のために
調べていて意外だったのが、
当時の都市部の女性は投票権こそないものの
タイピストや電話交換手、エアガール、製糸業等で働き、近代日本の産業を支えていたという史実だ。
どれも着物では働きづらそうな職種だ。
白木屋が燃え、女性がズロースを手に入れ、ピロピロめくれない洋物の服を着るようになった。
それは可動域の狭い、着物に縛られた”女性性”からの解放でもあったのか?
ズロースは現代で言うペチパンツだ。
ひらひらする素材のワンピースの下、
透け感のあるスカートの下、
現代人はズロースの下にさらに陰部をカバーする”ショーツ”を履いている
"=短い"でいえば1930年、警視庁は「エロ取締規則」を発出、
股下2寸未満の肉食(肌と同色のこと?)のものが禁止された。
一見、保守食が強い時代なのかと思いきや
昭和初期のこの時代、音楽・出版業界では「変態ブーム」から「猟奇ブーム」へと変遷しそして終焉を迎えた、「エロ・グロ・ナンセンス」と表現された。
股下2寸以内、”履いていない風”が売りのベージュのシームレスパンツを履いてこの時代にタイムスリップをしたら
>それいいね、買う!と注文が殺到しただろうか。
風紀法違反で投獄されただろうか。
1930年、海の向こうのアメリカではキャサリン・ヘップバーンと言う女性が世間の批判に抗いながらもフラッパースタイル、束縛されない自由なスタイルを追求しパンツ♂を着用していた。
1960年代の女性解放運動や1970年代の女性の働き方改革野の時代、もはや知らない人はいないほどの知名度を誇る世界的ファッションブランド、
シャネルやイヴ・サンローランのクチュリエらも女性のパンツ♂着用の習慣を広めていった先駆者だ。
私は今執筆しながらスパッツを履いている
バギーなパンツ↑ならまだしもスパッツの下にズロースはもこもこして邪魔だ。
2024年世界中で多くの女性がショーツを履いて男性さながらの活躍をするようになった。
そんな中、時代の流れに逆らうように
ナチュラル女子の間で密かにふんティーブームが巻き起こっている。
オーガニックコットンを使用したふんてぃーは人気メーカーで1枚3000円〜と、なかなか強気な価格設定だ。
ふんティとは「ふんどしパンティー」、ふんどし+パンティがドッキングした代物だ
見た目はレネー・ゼルウェッガーもびっくりな特大パンツ
ちなみに彼女が「ブリジット・ジョーンズの日記」で着用したあのベージュの特大パンツはチャリティーオークションにかけられ、王立の公園の緑を増やすために使われたそうだ。パンティも侮れない。
話を戻そう。
ふんティはふんどしの、ペラペラして固定されない不便さを解消しながらもショーツまたの名をパンティによるリンパ締め付け問題を解消した、まさに
”いいとこ取り”の「下着のニュー・ウェーブ」
ーもっと早く買えばよかった!生地の素材も良いし履いてるストレスがありません!★★★★★
ー通気性がよく、はき心地最高!!★★★★★
ー足の付け根の荒れがすぐに解消しました★★★★★
ーむくみが軽減され、黒ずみも無くなりました★★★★★
ー楽すぎる!!今までのパンツに戻れなくなりそうです笑 ★★★★★
https://www.jewlinge.com/view/item/000000000347
女性の社会活躍のためにパンティが登場し、
じきに「ウメ、ハタラケ、オサメロ」の時代が到来した。https://wwwa.cao.go.jp/wlb/government/20barrier_html/20html/charter.html
自然と調和したナチュラル女子たちは思う
「待てよ、女性が”いいよう”に使われていないか?」と
新聞が一斉にズロースの着用を訴えた後、
第二次世界大戦が起こり、女子学生たちが兵器の製造に駆り出された。
2024年3月15日、自民公明両党は英国やイタリアと共同開発する戦闘機を、日本から第三国へ輸出解禁をすることで合意し、閣議決定を経て26日に「防衛装備移転三原則」の運用方針を改定した。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/315485
憲法改正など必要ない
自民党にかかれば閣議決定さえすれば何でも罷り通ってしまうのだ。
このままアジェンダ=計画どおり政策が進めば
女性が兵器の製造に駆り出されるのも時間の問題だ。
皮肉にも2020年暮れから始まったとされる「風の時代」が本格化するのは今年、2024年だそうだ。
西洋占星術によると、木星と土星の20年に1回の大接近、グレートコンジャンクションが起こり、それが10回おこった200年ごとにエレメントが変わる。
風の前のエレメントは「土」
江戸時代後期から240年続いた土の時代は”産業革命”の時代であった。
経済力が世を動かす資本主義、形あるものを重んじる物質主義の時代。
大量生産に大量消費。
それが「風」の時代に変わり、人々は潜在意識下で形のないもの、情報や教育と知ることを求めるようになった。そうな
知性、コミュニケーション、想像力、思考力が重視される、自由と多様性に飛んだフレキシブルな時代。
土の時代の始まり、幕末と言えば
「岩戸びらき」が禁止された時代でもあった。
岩戸びらきとは一般的に天照大神が弟スサノオに怒って岩屋にこもっていたのを、神々が囃し立てこじ開けた=新しい時代の始まりを指しているが
江戸時代末期に禁止された岩戸びらきとは
笑ってしまうがなんと、女性の陰部をのぞかせる見せ物であった。
新しい時代の幕開け
風の時代
パンツ♂を履く権利を得た女性はピロピロ服がめくれても陰部が見え隠れすることを気にする必要はない。
我々にはふんティがある。
リンパの締め付けが引き起こす体の不調とおさらばし
女性が女性らしく輝ける時代
ふんティは”女性の自由と権利”の概念に一石を投じる異端となるのか
”女性性の時代”を歓迎し、戦いのない世を実現したいものだ。
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