蜘蛛の糸
芥川龍之介の蜘蛛の糸は、犍陀多が自分の後をついてきた人々を追い払おうとしたことで切れた
蜘蛛の糸が切れたのは、彼が自分だけ助かろうという狭い心を持っていたからだと思っていたけれど、最近、それは、彼がよそ見をしたからでは無いかと思うようになった
狭い心の前に、後ろを振り返ったからなのでは無いかと
自分の目の前に明確に差し出された一本道を、脇目を振らずにまっすぐ進めば、後ろで何が起きようと、糸は切れなかったのでは無いか
他の人の人生は、その人のもの
自分の人生をまっすぐ生きるべし
そういう話なのかも知れない
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