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ありのままに自分らしく~KING SUPER LIVE 2024 感想~

KING SUPER LIVE 2024の熱が一生冷めそうにないので、そんな熱い気持ちを拙いながらも文章にしておこうと思います。
両日とも参加し、そのどちらも熱い展開ではありましたが、今回感想を書きたいのは、主に水瀬いのりさんの歌唱パートについてです。

キングレコードを許すな!?

実は公演開催が決まって私が参加しようとしたのは1日目のみでした。
水瀬いのりさんは両日参加することがきまっており、おそらく2日間を通してセットリストは共通だろうと踏んでいたこと。なにより1日目のみ田村ゆかりさんが参加されること。それであれば2日間行くほどの価値はあるのかと失礼ながら思っていました。

結果的にこの予想は大きく外れることになるのですが、同じように考えていたオタクは多いのではないでしょうか?
そこでキングレコードが打ち出してきたのは、おそらくギリギリまで出したくなかったであろう最強であり、禁断のカード「水樹奈々×水瀬いのり」。
キングレコードはまたもオタクを怒らせたな!?と、発表後は家の中で激怒していたことを覚えています。大切なを人質に取られたような気分と言っても過言ではありません。
でも、こちらもなりふり構ってはいられません。背に腹は代えられぬと、すぐに参戦を決めました。この瞬間をみられなかったら一生後悔すると確信できたからです。
なにより、大激怒ののち大号泣した私に、家のことはいいから行ってきたほうがいいと背中を押してくれた家族には、今でも感謝しています。
私にとってはふたりの存在はそれくらい大切な存在でした。

キングレコードを許さない?

1日目、水瀬いのりさんは後半ブロックで登場しました。かなり体もあったまった一番いいタイミングで、あのイントロが流れた瞬間、自然と体が動き出したのをよく覚えています。
TRUST IN ETERNITYって何度も言うけど禁レジですよね。奈々さん好きならわかってくれますよね?さすが加藤裕介曲。
わかりやすくどのオタクも楽しい曲ではないでしょうか。

MCはわりとあっさり目。
でも、初めて水瀬いのりのパフォーマンスを観る人にも、過去に観たことのある人にも、そして私たちのようなずっと観てきた人にも、今の水瀬いのりの良さを届ける。今の自分がいつだって最強で最高だといういのりちゃんの確かな自信を感じました。
実際に、キンスパで印象が変わった人は多いのかもしれません。私の連番者たちも、今のいのりちゃんはこういう歌い方するんだ!と驚いていましたし、ファン以外はこういうフェスで見た時の印象のままだったりするから、そう思うと6年前のキンスパでの印象から変わっていない人も多く、あの時は好みではなかった人や、あまりいい印象を持っていなかった人の心にも届くパフォーマンスだったと私は思います。

2曲目はMillion Futures。
わかりやすい組み合わせですね。もっと今の水瀬いのりを象徴するような楽曲を選んでくると思っていたので予想が外れました。
普段、私はあまり声を出さないタイプなのですが、フェスのような、周りがその人のファンばかりではない状況になると、つい頑張ってしまいます。アーティスト側が心細くないように、ここにあなたのことが大好きな人がたくさんいますよと示すように、全力で叫んでアピールしました。
でも、そんなに私が気負わなくてもいいくらい、いのりちゃんのファンはそこら中にいたし、コールもとってもばっちり~でした。(〇ってやってくれたのがなにより嬉しかった)

いのりちゃんの出番は一旦終わり、残すところは1日目こそシークレットとなったコラボ。
個人的な予想は、水樹奈々×水瀬いのり×岡咲美保で「DISCOTHEQUE」でした。
結果的に翌日パーフェクトな状態でこの曲は登場するのですが、いのりちゃんも過去に歌っている曲から1曲選ぶとしたらこれかな〜と思っていたので、またいつかコラボしてくれたら嬉しいなと思っています。

実際にいのりちゃんが登場したのは、やや予想はずれたのかそうでもないのかわからないけど、岡咲美保さんと「COSMIC LOVE」。
すばらしいの一言でした。少しだけキングレコードのことを見直したり、見直さなかったりしました。

普段は見られない、いのりちゃんの表情や動きが愛おしすぎて、もう2日目なんて行かなくても良かったんじゃない?と一瞬だけ思ってしまうくらいには良かったです。もちろんそんなことはないのですが。
ふたりはどちらも奈々さんと深い縁のあるアーティストですが、性格やアーティスト性が異なるため、組み合わせた時どうなるのかというのは、わりと推しということを除いても興味がありました。

いのりちゃんは少し照れたような顔もしていましたが、岡咲美保さんのキラキラプリンセス感に負けないくらい、"かわいい"に大きく振った動きや仕草、表情が多かったのではないでしょうか?
本家の奈々さんがやっている振りはほとんどついていませんでしたが、いのりちゃんのソロライブでの7倍は跳んでいたように思います。(それでもやや打点の低い、ぎこちないジャンプがかわいくてかわいくてたまりませんでした)

翌日オタクのツイートにもありましたが、この曲の某跳びポイント3回目は跳ぶのか問題に関して。
いつも私は跳んでしまい、周りと違うことに恥ずかしくなるのですが、この日はいのりちゃんも1番のみ跳んでいたので、今後は私も自信を持って3回目を跳べるようになり、にっこりでした。解釈の一致はやはり嬉しいものです。

サビの振り付けはしっかり指差ししていて、ずっと私の方に向かってやってくれてるの?すき!!ってなったのですが、翌日Twitterを見ると、多くのオタクが同じようなことを言っており、やや失恋でした。
他のところでも一部振り付けを入れてましたが、ひさしぶりにいのりちゃんがぎこちなく踊ったり、キャピキャピしているのを見て、とても懐かしい気持ちになりました。また(無理のない範囲で)ダンスしてくれる日が来ますように。

こんな感じで、終始いのりちゃんしか見ていなかった私は、最後の最後でようやくコラボの醍醐味を味わえました。
岡咲美保さんに対して「せ〜の」を言ういのりちゃんを、みなさんは目撃しましたか?
私がこの1〜2年ずっと感じていた、いのりちゃんと自分の関係性がそこにはありました。
いのりちゃん、お姉ちゃんになったとは思いませんか?
昔はなんとなく同級生という感覚だったのが、ここ数年はひとつ年上のお姉ちゃんになって、いつかはもう少し遠い存在になるのかな?なんて思っていましたが、まだまだお姉ちゃんでいてくれそうで私は嬉しいです。
私といのりちゃん、おみほといのりちゃんの年齢差的にそう感じるのは当たり前のことではあるのですが、このぼんやりとした感覚がなぜそう思えるのかは、2日目にいのりちゃんの口から答えが出ることになるのでした。

キングレコードを許すのか!?

いのりちゃん以外の部分でも、かなり反響の大きい1日目を終え、終電ギリギリチャレンジを乗り越えた私は、寝不足と筋肉痛を抱えて、大本命2日目のあの曲を聞きに会場へと向かうのでした。

冒頭からいのりちゃんの出番とセトリが1日目と異なることは明白で、今か今かと待ち侘びていました。angelaが出てきたあたりで、やはり本日の主役がいのりちゃんであることを確信しました。いつだって私の中では主役なんですけどね。

1曲目が始まる前に、いのりちゃんの名前を呼んだオタクのことを、普段の私であれば許しませんが、今日は本当にそんなことはどうでもいいくらいゾーンに入っていたので、SCRAP ARTのイントロと、ツアーお馴染みの映像を噛み締めていました。
あの映像が流れたこと、私は本当に嬉しかったんです。
個人的な都合で初日しか参加できず、ツアーの完走を見守ることができなかった無念を晴らしてくれたというか、あの日そこにいられなくても、水瀬いのりさんがパフォーマンスを続ける限りは、またいつかどこかで歌を聞くことができるという喜びに、すでに泣きそうになっていました。

この日のMCもシンプル。話すとぼろがでるからと言っていましたけど、いのりちゃんの町民への信頼のようなものをここ数年感じます。裏を返せば、私たちの前でならありのままでいられるということですからね。
フェスと言う全員がそのアーティストのファンではないという環境下では、だらだら話すのではなく、簡潔に伝えたいことを伝えられるMCができるという点で、やはりいのりちゃんはうまいんだよなぁと思います。

ここのMCでいのりちゃんも述べていましたが、前回のキンスパ開催時のいのりちゃんはほとんど末っ子だったのが、今では2日目を背負うアーティスト(主観)になり、後輩がたくさんできたということに、私は驚き、同時にここ数年のいのりちゃんがお姉ちゃんぽくなったことに納得感をもたらしました。

2曲目はアイオライト。
今の水瀬いのりを知ってもらうにはこの選曲天晴れとしか言えません。
アイオライトの跳びポでこんなに多くの人が跳んでいるのは、なんだか別の現場に来た感満載でたのしかったです。いのりちゃんのオタクにももっと跳ぶ文化の良さを味わってもらいたい!

この感想を読んでもわかる通り、私はこの後来る奈々さんとコラボのことで頭がいっぱいだったようで、あまり細かい部分まで集中できていなかったような気がします。逆に言えばゾーンに入った感覚なのかもしれません。

ただ、キングレコードの過去と未来を表すセットリストとして、この選曲がなされたことには、危うくキングレコードを許してしまいそうになりました。

キングレコードを許したのか

他のアーティストの方々には申し訳ないのですが、コラボ中は完全に上の空でした。意識がはっきりしたのは、「DISCOTHEQUE」を歌うであろう奈々さんとおみほが見えた瞬間。その次に来るであろういのりちゃんのことを想像してすでに泣いていました。

いざ「Glorious Break」のイントロが流れ始めると、暗転した会場の中で、頭の中はいのりちゃんと出会ってから今までのことでいっぱいになっていました。
「ここさけ」でいのりちゃんにひと目惚れならぬひと聴き惚れした瞬間のこと。デビューが決まった時のこと。GXで「殲琴・ダウルダブラ」を聴いた時のこと。1stライブの1音目。武道館での涙。
他にもたくさんの思い出が順番に浮かんできて、あぁ、こうやって私はいのりちゃんとずっと歩んできたのだと。そしてこれからも歩いてゆくのだと。
涙でまっすぐ前を見られなかったけど、でも絶対この瞬間を見逃してはいけないと思って、ステージを見た時のいのりちゃんの表情が、何より綺麗な笑顔で、なんとか堪えていた涙が一気に溢れ出してしまいました。
昔のいのりちゃんだったらきっと泣いていたかもしれないし、目を逸らしたかもしれないけど、この日のいのりちゃんは、大好きで憧れの人をまっすぐ見つめていて、今まで私の知らないところでたくさん辛いことを乗り越えてきたであろう強さがそこにはありました。
もうあの頃の憧れていた水瀬いのりじゃなくて、ひとりのアーティストとしてこのステージに立っているんだと思うと、胸がいっぱいでした。
メロフラでもまさに話していたけど、プロフェッショナルとはこういうことだと教えてくれて、私も負けずに頑張らなきゃと思わせてくれました。

「ありのままに自分らしく」と歌う姿は、かつて自分らしさと憧れの狭間で何度ももがいていた少女が、今こうして憧れの人に向かってこれまでのアーティスト活動から得た答え-強さ-を突きつけているようでぐっときました。見つめ合う2人の笑顔がまさに答え合わせのようでした。

いのりちゃんがここに辿り着くまでに、気づけばたくさんの後輩ができていました。いつしか憧れる側から憧れられる側に、末っ子がキングレコードの未来を背負う先輩になっていたんですね。
つい、いのりちゃんばかり見ていると、いのりちゃんの進化にしか目がいかなかったけれど、これだけの年月が経てば、お姉さんにもなるわけだなぁとなんだか妙に納得してしまいました。
私の中では、デビューしたのもつい最近のことのように思うし、ファンになったのも最近のことに思えるんだけど、私だって年齢を重ねて、打ち上げに行けば後輩オタクが増えていたり、Twitterではなんとなく同世代が減っていたりして、でも、歳を重ねるのは悪くないなぁとも今回で思えました。
その分いろんなことを知って、出会って、別れて、経験して、こうやって活動を長く見てこれたからこそ、ご褒美みたいな日がやってくることもあるのだから、これからも「一度きりの人生楽しむべきだよね絶対」の精神でいきたいですね!

オタク人生最良の日に辿り着けたのは、事前告知があったこと、行っていいよと言ってくれた家族、チケットを譲ってくれたオタク、連番してくれたオタク、ここまで一緒に歩いてきたいのりちゃん、ほかにもいろんな人のおかげではあるけれど、ちょっとだけキングレコードを許してもいいのかなと思えた2日間となりました。

サンキューきんくりん
フォーエバーきんくりん

でもやっぱり最後うるっとしちゃうところとか、全体歌唱でも控えめなところとか、奈々さんにがっつけないところとか、そういうところも大好きです。

私たちファンだけではなく、キングレコード、そしてそこに所属するアーティストからもキングレコードの未来を託されているいのりちゃんを応援できて、私はしあわせです。

※本文中すべて、意見には個人差があり

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