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SAPコンサルタントになる方法

SAPはご存知の通り、世界で圧倒的なシェアを持つERP(Enterprise Resource Planning)パッケージソフトウェアです。
実に多くの企業が経営の効率化のため導入しているシステムであり、SAPを専門とするコンサルタントのニーズは年々高まってきています。

前回の投稿では、SAPコンサルタントという職業を皆さんにおすすめしている理由3選をお伝えしました。
本日は、前回の投稿を補足する形で、SAPコンサルタントの仕事内容と、未経験からSAPコンサルタントになる方法についてお話したいと思います。

前回の投稿をまだ見ていない方は、先ずこちらをご覧ください。


SAPコンサルタントとして働く2つの方法

これまでの投稿では、”SAPコンサルタント”という言葉をあいまいに使ってきましたが、実はSAPを職業とする方法は大きく分けて2種類存在します。

1つ目の方法は、ITコンサルティング会社に就職する、もしくはフリーランスとして、他の企業のSAP導入を支援する職業に就くことです。有名なコンサルティング会社としてはIBMやアクセンチュアなどがあります。
彼らの仕事は、他の企業が導入するSAPのパッケージを企業のニーズに合わせてカスタマイズし、構想からシステム導入までを支援することと、そのためのプロジェクトを管理することです。
給料はかなり高く、まさにSAPコンサルタントの花形と言えるでしょう。

2つ目の方法は、SAPを導入する企業側のIT部門に就職することです。
主な仕事は、社内のSAP導入プロジェクトの企画・スケジュール管理、もしくは導入後の保守・サポートデスク業務・社内ユーザーへの教育などになります。
1つ目のSAPコンサルタントと比較すると給料の面では劣りますが、ITコンサルティング会社で勤務するほどの忙しさはありません。また、多くの大企業がSAPを使っているでしょうから、就職先の選択肢は多く、収入も安定するでしょう。

以上が、SAPコンサルタントの職種分けになります。

SAPコンサルタントに必要な資格

続いては、SAPコンサルタントになるために必要な資格について見ていきます。
結論から言うと、必要な資格はありません。知識さえ身に付ければ誰でもSAPコンサルタントになることができます。
とは言え、実際のコンサルタント求人募集でよく見かけるのは、「SAP認定コンサルタント資格所有者のみ応募可」という案件です。
この資格は必須ではありませんが、あなたがSAPの知識を有することを証明するにはとても有効的です。SAPコンサルタントになりたい方は、先ずこの資格を取得することが第一ステップになります。
認定コンサルタント資格を持っていると、名刺に資格名称を記載することもできるので、将来コンサルタントとして転職したり起業・独立したりすることを考えれば、資格は取っておくおくべきでしょう。
資格取得の難易度は高めと言われており、認定コンサルタント資格の価値は高いと言えます。

未経験からSAPコンサルタントになるには

未経験からSAPコンサルタントを目指す場合、SAPの資格認定を受けることはもはや必須の領域です。20~30代前半であればERPの導入や運用経験、そして会計・人事の基幹システム業務パッケージの導入経験があれば採用される可能性もあるでしょう。

SAPコンサルタントの仕事は基幹システムの開発ではなくクライアントの経営課題の解決が主眼ですから、的確なヒアリング能力や、現行業務の分析能力がなければなりません。特に経営資源となる人,物,金に深く関わる経理や財務、会計などに関しては、業務フローに詳しい知識が必要です。最終的にはシステム導入を目指しますが、単にシステム導入して稼働させれば良いというわけではないのです。

そうしたコンサルティングの基本知識を得るためにも、SAP認定コンサルタント資格の取得はおすすめです。資格認定を受けることは、実際に現場で生きるスキルの向上にもつながります。
学習過程においては、SAPシステムの概要やベースとなる基礎知識を得ることもできます。また、フリーランスとして活躍する際や、将来的に経営者の立場を目指す場合にも適した勉強となるでしょう。

以上、SAP関連の職業紹介とSAPコンサルタントになる方法についてお話ししました。
次回投稿では、SAPコンサルタントになるための第一ステップでもある「SAP認定コンサルタント資格」について詳しくお話したいと思います。
資格取得に必要な期間、問題の傾向、学習方法などについて解説します。
ご興味がある方はフォローよろしくお願いします。

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