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『 一期一会 』 ~花を愛する人~

お昼の私のお散歩コースは、公園ではないけどオフィスや飲食店が入るビルの一角で、森林浴ができるくらい立派な木々が散歩道を作っていて、ちょっとした動物のオブジェや花壇もあり、少し前は金木犀が良い香りを放っていて、クンクンするのが最高の癒しでした。こんな憩いの場が職場の近くにあるのは本当に有難いことです。

今日は円形の鉢植えの花の写真を撮っている女性の姿が目に止まり「あそこのお花は写真撮りたくなっちゃうよねー」と思いながら眺めていると、その女性はリュックサックから大きなごみ袋と、園芸鋏を取り出し鉢植えのメンテナンスを始めました。

数日前父親と駅前でバスを待っている時に「あの辺の木はいつ切っているんだろう」と園芸が趣味の父がぽつりとつぶやく。「結構整っているから、うーん少なくとも年に1回ってことはないよね」と私。「お父さんは週2回はここに来るけど」「まぁなかなかその作業のタイミングに出くわすことは難しいよね」

という会話をした矢先で、私は鉢植えのメンテナンスを始めた女性に日頃の感謝を伝えるチャンスだと思い、声をかけに行きました。

「こんにちは。私この鉢植えのお花が素敵なのでよく眺めているんです」

話を伺うとこの鉢植えを作った方は別の業者の方で、この女性はその後の定期的なメンテナンスをする専門の方のようでした。
「私もこの◯◯(ビル名)の鉢植えは色合いが素晴らしくて好きなんです」
とその女性は嬉しそうに答えてくれました。

きっとこの方はいくつかメンテナンスを請け負っている場所があって、ここは訪れるのが楽しみなお気に入りの場所の一つなのではないかな、と思いました。


立体的で少し派手めな感じの鉢植え


開花したサフランのその後。


次のシーズンに向けて球根を残すため芽を1、2本だけ残すようにする。
サフランは残した芽の数だけ球根ができるので芽が3本も4本も残っていると、        小さな球根しか残せない。

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