わたしの好きなものこと2

最近仕事の合間に、近所の自然公園にふらっと1時間ぐらい散歩するのが流行っていた(過去形なのは、もっと最近に猫が重めの慢性疾患になってしまって、介護に追われてまたそういう時間が取れなくなってしまっている、うーん、仕方ない)。だいたい家の中で仕事ばかりしていると体も縮こまるし、アタマも縮こまるのでよくない。ソローも人間には森が必要と言っておったでな。というわけで。

近所の自然公園は、車で10分ぐらいのところなのだが今までその存在を全然気にしていなかった。あーそういう公園あるな。と思っていたけど、行った事がなかった。が、行ってみると、ややワイルドな公園で、入っていきなり高尾山にでもいるようなうっそうとした樹林があって、カワセミはいるわキノコは生えてるわ、地味ながらお楽しみたくさんの場所だった事に気づいて以来、ちょっと時間が出来ると今頃どうなってるかしら、今日はどんなキノコが生えているかしら、そわそわちょっくら見てこようかな、と思ってしまう。

植生はコナラやクヌギやスギ、ヒノキなどが中心なのだが、ところでさて、園芸植物と違って木というものは、なんだかいつまでたっても憶えられない。ドングリのなる木も、一口にドングリと言ってもいろいろあるのだけど全然どれがどれか分からない。図鑑などで調べてみるけれど、公園に行くと記憶はすっかり薄れ、公園でこの木は何か帰ってから図鑑で調べよう、と思っても帰ったらまた日常の雑事に埋没して何を調べたかったかきれいさっぱり忘れている。そして調べたからといって、何の役に立つのかというと、特に立たないのだけど、ほらまあ、楽しいじゃないですか。コナラの帽子はうろこみたいな感じの模様でシラカシの帽子はヨコジマ系なのだなあ、とか知るのって。死ぬ前にそこらの林の木ぐらい余裕しゃくしゃくで見分けられるようになっていたいものである。うむ。

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