トランスサタニアン「天王星」変革・改革・刷新の読み解き方

こんにちは！西日本ヘリオセントリック協会です。

この記事では変革の星、天王星について触れていきたいと思います。

トランスサタニアンとは？

西洋占星術の世界では、
太陽から土星までの7惑星で成り立っていました。

古典占星術と呼ばれるものですね。

天王星が発見された18世紀といえば、
フランス革命の時代です。

まさに「革命」を象徴する星ですね。

でも不思議だなーって思うのは、
マヤ文明やアステカ文明などの、
西洋とは全く異なる天文学を扱っていた文明の文献には
天王星などの存在が残されているとか。

摩訶不思議な世界ですが、
宇宙の不思議はいっぱいありますね。

改革を司る星、天王星。
水瓶座のルーラー（支配星）です。
ちょうど公転周期も84年で人間の生涯と同じくらいです。

ひとつ前の山羊座のルーラー（支配星）である、
土星の公転周期は約30年なので、

天王星がゆったりと公転する惑星であることが
イメージできると思います。

惑星意識の発達年齢域をイメージするのも良いでしょう。
天王星の年齢域は、71才から84才という年齢です。
土星は56才から70才です。

山羊座がキャリアのピーク・完成形のイメージ、
水瓶座はおじいちゃん・おばあちゃんのイメージ、
なんて言い方もできるかもしれません。

ある程度成熟して、
完成したかな？と思ってた人生だったけど、
まだまだ！って感覚が伝われば幸いです。

天王星以降の惑星、
天王星、海王星、冥王星のことを「トランスサタニアン」と呼びます。
世代天体と言われ、
世代的に受ける影響や、その時代の特徴を示しています。
主に戦後からこの３天体を占星術でも扱うようになったとか。

この記事ではその中でも、
革命児、天王星に触れていきたいと思います。

天王星のキーワード

独立、変革、オリジナル、独創的、科学、電気、技術、構造、洞察、
推理、未来、変わり者、エキセントリック、反抗心、個人主義、発明、
変化、発見、占星術、考古学・・・などなど

天王星の力

天王星はパワフルです。
土星までの7惑星が作って完成させた世界。

個人天体、社会天体、全体の統括で作り上げた完成品。

そんなものを180度ひっくり返す力を持っています。
世代天体と言われるように、
その影響は、個人はもちろん、
世の中、社会、時代というところまで及びます。

社会構造を180度ひっくり返したり、
常識を丸ごとひっくり返したり・・・。

そんな土星が安定させた、
価値観というか社会通念、仕組みなどを
外側からバーンと影響を与える天才、それが天王星です。

ひとつ前の土星（山羊座のイメージですね）って、
場所の感覚を持っています。
山羊座は地のサインですし、均衡感覚のサインです。

だからちゃんと
場所に意識を向けることができている世界が
土星までの世界です。

一方で、天王星（水瓶座のイメージですね）って、
広域なんです。
場所とか空間の概念が消えます。

水瓶座は風のサインですし、嗅覚のサインです。
流れている空気を敏感に読み取りますので、
意識はかなり広域にわたってます。

土星までの世界が「日本社会」であるとするならば、
天王星の世界は「全世界」で生きようとする感じです。

日本だけで通用することではなく、
世界中で受け入れられる普遍性に目を向けています。

天王星は、
土星までが作り上げた制限や枠組みを、
もっと普遍的に、もっと偏りや色のない価値観に組み替えます。

天王星の存在意義

先ほど国で例えましたが、

日本社会のことしか知らないということは、
とっても狭い視野だと天王星は考えます。

なぜなら見てる世界が「全世界」だからです。

全世界で交流していく前提に立つと、
日本ではOKでも、他国ではNGのようなことが起こります。
逆もしかりです。

だから、土星の世界を壊して
世界中で通用するような普遍性を持ちこむのです。

この仕組みは個人意識でも同じです。
AさんにとってはOKでも、
BさんにとってはNGみたいなことが起きます。

日本社会やAさんのことしか見てない土星にとっては、
日本の法律によって、日本社会を円滑化する仕組みを
構築することも、Aさんの価値観を完成することも、
何の矛盾もない完成品なのです。

でも、俯瞰している天王星にとっては、
異なるものが存在する時点で、
土星から離れて物事を見る視点が大切なんです。

まさに、天王星の存在意義・役割は
狭くなっているのに「完成した」と思い込んでいる
土星的な視野を拡大するための
俯瞰力・客観視なんです。

なぜ天王星を怖がる人がいるのか？

天王星が動くと、
占星術の世界では色んな憶測が飛び回ります。

地震などの天災を不安に思う人も増えます。

古典占星術の世界では、
天王星はイレギュラー・トラブルみたいな解釈の仕方を
することもあるそうです。

でもそれは、
土星で完結し、完成してるって前提に立ち切っているから。

もっとどこでもいけるよ！
そんなことを提案してくれる、
場所からの解放をしてくれる、
そんな星なんです。

個人への影響でいくと、
・肩書き
・役割、立場
・年齢
・性別
・生い立ち
・学歴
・職歴

そんな「場所」に縛っているものすべてを
関係ないって教えてくれます。

意志や想いさえ共鳴するなら、
誰とでも繋がる力があります。

土星側からすると、
変な人、ルール無視、反抗的、頑固

そんなふうに見えますが、
天王星からすると、
偏ってるのは土星の世界。

なぜなら天王星が嫌がるのは
「その場所」「その人」でしか使えない物事や考え方。

もっと普遍的なものに価値があるって考えるんです。

物質社会から見る天王星

物質社会から見ると、
天王星の世界ってただのアウトロー、マイノリティに見えるかも。

でも、
精神世界から見ると、
土星の世界は狭い穴にハマってる感じに見えるでしょう。

場所や立場が離れていても、
精神的に結びつくことができるって知っていたり、
意志の疎通ができるって知ってるのが天王星です。

例えば親子、夫婦のような役割があって、
そこを離れたとしても、
もっと親密になれることもあるって知ってるのが天王星です。

離婚したら終わり、関係が終了のような土星的な考えはしません。

物質・場所に囚われない考え方をします。

その分、
感情とか肉体とかとは分断されがちです。

これからの新時代で天王星を活かすには？

天王星の流通性、普遍性が暴走すると、
感情や肉体は置いていかれます。

つまり、
「水の元素（感情）」「地の元素（肉体）」の要素が薄くなって、
バランスを崩してしまうんですね。

人間はバランスが取れて健康を維持できます。

これからの新時代、
天王星の移動も控えていますので、
天王星はますます存在感を増します。

天王星の司る通信など、
今でも情報過多と言われてはいますが、
そこが加速して
つまりインターネットのさらに上を行く
技術革新などで、
過剰になっていった場合。

そんな時は特に、
反動の動きで、情緒不安定・・・とかになりやすいです。

物質社会の良さは、
ボーっと自然を眺めるような
ほっこりお茶を飲むような
お布団の温かさを感じるような
目に見える優しさ、温度、落ち着きなんです。

天王星はとにかくシャープで冴えてます。
天才的な覚醒意識です。

ボーっとしてるとこに切り込むことで、
進化・成長・発見・発展を支えてくれています。

でも逆の見方をすると、
意識が冴えわたってないと、
「ムダ」と価値を認めなかったり、
「改革が必要だ」とひっくり返したりしてきます。

土星と天王星は、二つで一つな部分もあると言えるかもしれません。

土星はとにかく根気よく、忍耐強く維持します。
一度作った完成品が、たとえ効果が薄まっても、維持します。

天王星はそんなこと許しません。

天王星は、とにかく充実した価値がないと認めません。

ここが過剰になると少ししんどいこともあるかもです。

土星までの世界だけだと、
悪習慣の改善もできません。

個人天体を刺激することで
人々の成長や進化を促してくれるのが天王星です。

これか！っていうアイデアをもたらしてくれたり、
人生を変えるような変化・転機を作ってくれます。

でも、
今の生活を維持したい、変化したくないって人
（土星までの世界の人）にとっては、
この天王星の刺激は強すぎて苦痛に感じやすいんです。

天王星の刺激に従って生きると、
エキサイティングで充実する分、安定とかほっこり感は薄まるでしょう。

でも、
宇宙の流れ、自然の流れって
変化しているので「ずっと変わらない」ことは不可能なんです。
たとえ刺激されても握りしめて、しがみついて、
変わらない選択を取り続けていても、
いつか崩壊するように変わるのは、自然の摂理なんです。

天王星の力を現実の生活に活かすには？

トランスサタニアンと呼ばれる、
天王星以降の惑星の影響は避けることはできないです。

大きな宇宙の力を太陽系に持ってくる惑星です。

宇宙の力に人間が抵抗することは、きっと不自然なのでしょう。

宇宙の法則とか、自然の摂理に従うことは、
人間本来の持ち味を活かして、いのちを輝かせることに繋がります。

とは言え、
現実の社会生活を送るうえでのルールや役割に
縛られてしまって、うまく発揮できないこともあります。

本来であれば、
地球が、人間の社会が宇宙の一部として構造化されていれば、
何の問題もなく発揮できるのですが、

人間がそこを無視して勝手に作った社会だからこそ、
価値観の不一致が起きて
人々の葛藤を生み出してしまいました。

人間社会の過剰なエゴの発達とも言えるかもしれません。

ここからそこに天王星のメスが入る時代が本格化します。

より多くの人々が、
安心して天王星の刺激を受けても、
迷わず飛躍できるような普遍的な社会を創っていきたいですね。