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愚痴もしあわせのうち

三寒四温である。今日はかなりあたたかい。

パソコンバックとショルダーバッグをかついで移動していると、まあ暑い。更年期だからまたさらに暑い(笑)

思わず腕まくりしてしまう。

約束の時間までまだ30分あるので、カフェの片隅で時間つぶし中である。

まあ、この時間のおばあちゃまたちの多いこと!そしてまた洋服がカラフルだ。二度見しそうなほどの柄の方もいる。

私は仕事がら、白、ネイビー、グレー、黒のどれかの組み合わせが多い。

初対面の予定がある日は、ベビーピンクのニットを着たりもするが、ごくまれだ。

黒のスカートなんて似たようなものがいっぱいある。

完全に、ファッションに対する冒険心はおばあちゃんたちに負けているではないか!


となりの席の四人連れのおばあちゃんの会話を盗み聞き。どうやら洋服についての話題らしい。

「あらあ、◯◯さんそのシャツ顔写りがいいわあ」

「そうー?これはお嫁さんがくれたのよ」「いいお嫁さんねぇ」

「なんの!自分たちは福岡まで買いにいくくせに、わたしにはそこらへんで買ったのをくれるのよ」

四人のフー、だのハー、だののユニゾンが響き渡る。

「いやねぇ、差をつけて」

「つれていってくれればいいのに」

「いや、でもわたしは膝が悪いから」

「嫁と一緒じゃかえって自由にならないもんね」

とさんざん吐き出したあと

「いや、でもやっぱり良く似合ってるー」「そうおー?これしま◯らでうちのお嫁さんが・・」

まきもどった!!


おそるべし!大事なことは二度言う!


でもおばあちゃんたちはニコニコわらって幸せそうであったので、

愚痴をいうのも幸せのうちか、

と自分のなかで結論をむりやりつけてカフェをあとにした。

ふぃー、なんか私が汗かいちゃった。

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