シェアハウス暮らし7年目な私が、新たにシェアスペース事業を始めようとしていることについて。
先月一つの節目となる30歳の誕生日を迎え、改めて自身の本当の気持ちを知るために『やりたいこと』ではなく、あえて『我慢していること』を書き出しました。
2〜3時間かけて出てきたのは 130個程。
ほとんどが我慢という粒間では無いのですが、そうした感情をクリアにしたからなのか、ふと新たな願望が浮かんできたのです。
その1週間後、
マンションの1室を借りるための契約書にサインをしてました。
渋谷からも近く、駅から徒歩5分くらいの、日当たりの良いお部屋。
我ながら思い切ったと思います!
このnoteでは、今回の決断に至った経緯と、
せっかくなのでこれまであまり発信して来なかったシェアな暮らしの様子や、長年シェアハウスだからこその気付きを綴っていこうと思います。
賃貸での一人暮らしではなく、シェアハウス暮らしを選択した理由
今から約7年前。
きっかけは東京の就職先が決まったことでした。
実家から通える距離ではあったのですが、当時の私は無性に “変わりたい” という気持ちが強く、実家を出ることに。
「なんでシェアハウスなの?」
と、よく聞かれるのですが、そこに深い理由はなくて、
職場に近く、駅近で、家賃はこれくらいかなと条件を入れていたら見つけたのです。
きっとすぐに引っ越すだろうと思っていたのですが、気付いたら 一番の古株になっていて、
「もし結婚してもこの家だけは契約し続けたいんだよね」
と、半分冗談、だけど半分は本気で言っていた程、大好きなお家に出会えたこと。
さらに「シェアハウス暮らし」ということを機にアンジュさんにも出会え、シェアエコ協会に携わることになれたので、あの時の思い切った決断には感謝だなーと思います。
居心地の良い距離感と安心感
一般的にシェアハウスというと、みんなでワイワイ交流を楽しむイメージだと思います。
だけど、うちは一緒にご飯を食べることもなければ、他の住人が何の仕事をしているかもほとんど知りません。
というと、ちょっとドライに聞こえるかもですが、
そうした距離感が、すみっこの席を好むような自身にとってはちょうど良く、
だけど何かあった時にはすぐに相談できて、家に帰れば誰かがいるという「安心感」が、
長く住み続けられている理由でもあるんだと思います。
一般的な一人暮らしと違って必要ないこと
運営会社によっても違うと思いますが、一般的に「家具」「家電」「食器類」は、備え付け&共有 なので買う必要がありません。
うちのシェアハウスでは「共有スペースで使う日用品(ハンドソープ、食器用洗剤、ゴミ袋、トイレットペーパーなど)」も購入しなくて大丈夫。
さらに共有部分の掃除を週に一度のペースでしてくれるので、その時にお部屋が綺麗になるだけでなく、上記の補充もきちんとしてくださるのでありがたい限りです。
自分の部屋のゴミ以外は「毎日のゴミ捨て」も順番が来るまでしなくてOK。例えば8人住人がいる場合は2ヶ月に1度、ゴミ当番の週が回ってくるイメージですね。
上記だけでも一般的な一人暮らしと比べたらかなりの時短や節約に繋がっていると思います。
さらに、「水道代」「光熱費」などの公共料金は、家賃とは別の「共益費」に全て含まれているので、支払う金額は毎月一律。
「Wi-Fi」も備え付けなので、リモートワークも快適に出来ます!
シェアハウス生活で身についたこと
あくまで個人の感覚ですが
キッチンが長時間占領出来ないので基本料理は時短で用意できるようになった
食べ終わった食器も残したままに出来ないので、すぐに洗う習慣
靴もその都度シューズボックスに入れる習慣
お風呂に入ったら、排水溝の髪の毛を取ってから出る習慣
洗面所の水飛沫を拭く習慣
とはいえ、全員が最初から出来るわけではないので、
片付けてされてなくても、少し汚れててもそれを受け入れること
あとは、
各自の部屋は狭いので、自然とミニマリストになります
足音で大体誰か分かるようになります(笑)
他人との共同生活だからこそのエピソード
ちなみに、これまでのシェアハウス暮らしで特に印象に残っているのは、
隔離期間がしっかり設けられていた2021年の夏に、シェアハウス内で初めてコロナに感染してしまった時な気がします。
運営会社と相談して、なるべく個室からは出ない等の条件で様子を見ることになったのですが、明らかに私の気配がすると、避けているような人も。
そんな心身共に弱っている際、部屋の扉にこのような手紙が挟まれていて…
たった一人でも気にかけてくれる人がいることが、こんなにも心強い気持ちになれるんだなと思えた出来事でした。
突然届いた「定期借家契約終了通知」
そんな大好きだったシェアハウスでしたが、
2022年4月の上旬、
いつもの更新手続きだと思って届いた封筒を開けると、
『定期借家契約終了通知書』の文字。
つまりそれは “半年以内にここを出なきゃいけない” という通知でした。
何かの間違いなのではないかと、知り合いの弁護士さんにも相談にのってもらい、
「どうにかしてこのまま住み続けることが出来ませんか><」
と何度も運営会社へ交渉したのですが、
まだ築10年弱の比較的新しい物件にも関わらず、コロナ禍で入居率が低下したことから、運営側ではなく大元の大家さんの意向でシェアハウスの解散に至ったとのこと。
いくら長く住んでいて、お気に入りの家だとはいえ、もうどうすることも出来ませんでした。
強制退去の通知を受けてから半年後。
両肩に荷物を背負い、いつもの道のりをボロボロ涙を溢れさせながら、
"必ずもっと素敵な暮らしをしてみせる!!!"
と、心の中で誓ったのです。
探していた「シェアハウス+α」な暮らし
その後、
一人暮らしをする
実家に戻る
アドレスホッパーになる
などの選択肢もありました。
ですが、一旦これまでと同じシェアハウス会社が運営する、
別のシェアハウスに移動する
という、
一番変動の無い暮らしを選択。
そして今年に入ってから少しアップグレードする感覚で、全国どこでも「多拠点ライフが体験出来るサービス」をいくつか登録し、
シェアハウス暮らし + 時々多拠点ライフ
となりました。
意図的に新たな土地に足を運ぶ予定を増やし、それらを重ねるごとに世界が広がる感覚は、自身に合ってる気がするので、
出来る範囲で今後も続けられたら良いなと考えています。
家族揃って「いただきます」をするということ
ちなみに実家はここから1時間程の場所にあるので、月1,2回の頻度で帰っています。
今は広々2階立ての一軒家に、母と犬一匹と暮らしてるのですが、
その場所(祖父母の家の近く)に家を建てることが
「ママの夢だったんだよー」
ということを、数年前に10数年ぶりに再会した父から聞きました。
実際に家を建ててから20年もの間、毎朝欠かさず掃除をし、季節ごとに花を植え替えたりしているのを見る限り、母はこの家での暮らしを本当に大事にしているんだなーと。
ただ引っ越した当時、都内の社宅暮らしから、職場は変わらず、畑や田んぼが多くを占める場所からの通勤になった父は相当大変だったはずで、(そんなの家を建てる前から分かりきっていたことだとは思うのですが)
平日の朝は、まだ日が上る前にドアのバタンと閉まる音がして、
夜は私達が布団に入った後に、その音が聞こえてました。
それと共に家族揃ってご飯を食べることもほとんどなくなり…
という幼い頃の経験があったからか、
"理想の未来" や、"幸せの形" とは?を思い浮かべると、
決まって『食卓を囲む情景』が出てくるのです。
そのような話をふと、とある人に伝えたところ、
「それって今も出来るんじゃないですか?」
と、言われ、、、、
相手ありきではない願いなら、すぐに叶えることが出来るかもしれない
"そうか!だったらそうした集まれるような場所を作れば良いじゃん!"
という、我ながら純粋すぎる発想が、今回の契約の発端になります。
今のシェアハウスは、人を招くことが禁止されていたり、
自身の部屋以外は、基本引っ越ししてきた当初の状態から、家具も家電もインテリアも変えることが出来ません。
それが、セキュリティがしっかりしていたり、楽な暮らしが出来るという「利点」でもあるので、シェアハウス暮らしは継続しつつ、(何よりシェアな暮らし自体が好きなので)
今まで規定として出来なかった『人を招くこと』や、『カスタマイズする暮らし』を、新しいお部屋で叶えよう!と、分散させた流れになります。
複数の居場所があることが、人生の豊かさにも繋がる
ということを、アンジュさんの新著
『多拠点ライフ-分散する生き方-』でも綴られていますが、
(引き続き)シェアハウス暮らし
時々多拠点ライフを体験
実家にも月1,2回のペースで帰る
さらに引越しはダンボール8箱分+αで完了したような生粋の
ミニマリスト
なので、
新たに部屋を借りたとしても、ほとんど使わないことが目に見えてました。
ですので、ただの賃貸では無く、
又貸し(=店舗利用)目的として契約できる部屋
というのが、今回の重要な求める形でもありました。
シェアする前提で交渉した結果…
「事務所可能物件」はあっても、「店舗利用可能物件」って少ないんですね。
駅からも近く、現実的に払える予算内で…と、
さらに条件を追加すると該当する物件は本当にごくわずかでした。
そこで不動産屋にこれらの事情を説明し、オーナーへ直接交渉してもらい、何とか条件に合う2つの物件を内見することに。
「あともう少し日当たり良かったんですけどね、、」
と呟いたところ、
翌日電話がかかってきて
「10階の部屋がちょうど空きました!」
となり、お昼休みに急遽見学へ。
(これは逃したく無いかも(°_°) )
と、思考を巡らせ、思いつく限りの質問や、万が一のリスクも細かーーく確認し、
その場で「ここに決めます🙋♀️」と伝えました。
“お部屋を新たに借りたい!”と決めてから、わずか1週間かからずの決断でした。
我ながら思い切ったと思います!(←冒頭に続き2回目 笑)
新たなお部屋で私がやりたいこと
友人を招いてのお茶会やご飯会
リアルでの打ち合わせや作業会
ベランダでハーブを育てる
あとは、紅茶でも飲みながらゆるっと「広報アドバイス会」も出来る気がします🫖
お部屋の雰囲気は、Pinterestで気になるイメージを集めている段階ではあるのですが、白を基調とした、光を活かしたナチュラルテイストを予定してて、
あとは押し入れのスペースを子ども用のフォトスペースにDIYして、間に合えばクリスマス仕様として使っていただけたらなと🎅🎄
その他の時間は、スペースシェアサービスに掲載しての貸し出しも検討してるのですが、
まずは、既に繋がっている方とのご縁を大事にしたいので、
もし以下の内容に少しでもピンと来た方は、詳しい内容が決まり次第共有させていただきたいので、気軽にメッセージいただけると嬉しいです✉️
このようなお部屋利用に興味ある方は気軽にご連絡ください
〜こういった用途での貸切も出来そうです〜
最後まで読んでくださった方へ
ありがとうございます🙏
このような事業を始めるのは初めてなので、不安が無いといったら嘘になります。
ですので、まず年内はミニマムでスタートさせて、年明けから本格的に稼働出来たら良いなと考えてますが、
直接スペース利用予定の方だけでなく、
「◯◯な準備は大事だよ!」とか、
「◯◯なら協力出来るかも!」
などのアドバイスもぜひぜひいただけると喜びます🥹
私自身、会社員を辞めてこれからどうしたら良いか悩んでいた際に "シェアリングエコノミー" という概念を知り、それらを通して出会えた人や、そこでの繋がりに何より救われました。
だからこそ、これから始めるこのシェアスペースが、一人でも誰かの今後の人生においてプラスとなる
"きっかけの場"
にもなれたら良いなー
という、想いを込めての決断でもあります。
おまけとして、
30年間、幼い子頃から今に至るまでずっと不思議と "さおりさんは癒し系ですね" と言われ続けてまして…(自分で言うのも恥ずかしいんですけど、ここまでくるとそうなんだと思います 笑)
遊びに来て下さった方へ、そうしたマイナスイオンパワーを与えられたらとも思ってます🧚♀️
お部屋の名前は決めてるのですが、それはまた別途お知らせさせてください🧚♀️
以上
シェアハウス暮らし7年目な私が、新たにシェアスペース事業を始めようとしていることについて
でした🏠
最後までご覧いただきありがとうございました✨