私の心の声を代弁する者。

学生の頃、私は人と会話をするのがとても苦手でした。(今もとても苦手)

小学生、中学生の頃は私のような人間と仲良くしてくださった二、三人の女神(友人)としかまともに会話をすることができませんでした。

そんな私はクラスに居ても教室の隅に落ちているほこりの如くほぼ誰にも気づかれず構われない存在なのですが、たまに勘の鋭いカースト制上位の女子や男子が私に気づきちょっかいをかけてくることがありました。

男子に消しゴムのカスを投げられたり、輪ゴムを投げられたりその程度のものです。

それを見た女子は言うのです。

「やめなよ〜w〇〇さん(私)ウザいって言ってるよ〜w」

何ということでしょう。

私が喋らなくても私の声が聞こえているのです。

彼女はエスパータイプなのでしょうか。


それからというもの喋らない私のかわりにエスパータイプ達が私の言葉を代弁してくださるようになったのです。

なんと!思ってもいないことまでを代弁してくださるのです。


エスパータイプは学生の間必ずいました。


学生の間だけでした。


今はもう周りに誰もいません。


荒れ果てた大地。


濁った海と


曇りなき空。



これは一体…?