首のない猫を見た話
【首のない猫を見た話】
⚠️ひどく不快な話なので、耐性のない方はスルー推奨⚠️
昨日の夜、首のない猫を見た。
スペース配信を終えた帰り道。日中は何台もの車が飛び交うだろう場所でだ。
胴体こそ無事のように見えたが、頭部があった場所にはタイヤ痕が塗り重ねられており、原型が分からなくなっていた。
そんな猫を見て、僕はとても不快な気になった。
「見たくない物を見てしまった。」
そう、思った。
これは、この事故死した(と思われる)猫に対して憂いた訳では無い。
僕は見知らぬ命に対して愛おしめるほど、高尚な人間ではないからだ。
じゃあ何故こんな気持ちになったか。それは、その猫に、こんな事を言われた気がしたからだ。
『次はお前がこうなる番だ。』
ふざけるな。馬鹿にするな。
確かに俺は自殺未遂者だ。首は何度も括ったし、ビルから飛び降りようともした。
それこそ、車で轢かれて死ぬ妄想なんて、これまでに何度もやってきた。
だけど、俺はやっとやりたいことが出来たんだ。この産まれたばかりの希望を自ら手放してたまるか。
例え腹わらぶち撒けようとも、俺は絶対に、俺の夢を、高単価コンテンツを作り上げてやる。
見知らぬ猫よ。それまでは天国で見守っていてくれ。俺を誘おうとするな。
せめて、俺の夢の果てを見せてやる。だから、それまでは待っていてくれ。
頼む
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