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フクガクシェア一時閉鎖のお知らせ

学生シェアハウス&コミュニティスペース「フクガクシェア」を2021年3月末をもって一旦閉鎖させていただくことになりました。

白、ランニングシューズ、Facebook投稿

「フクガクシェア」を作ろうと思ったきっかけは私が2016年頃から福山市内の学生と創業イベントを通じて交流する機会が増えて、学生さんから「学生が集まれる場所がない」「学生だけのシェアハウスが福山にない」そんな声をずっと聞いていたのでいつの日か形にしたいという想いからでした。

2019年6月から「フクガクシェア」の構想を練って、今回は私個人で物件を購入して賃貸に出すというスタイルでかなりの額を投資するのでしっかり準備をしてきました。2021年2月にオープンしましたが、ちょうどコロナの感染が拡大し始めた頃です。

それでも感染対策を行いながらコミュニティスペースは地元の大学生などが実際に打ち合わせなどに利用してくれたり、Webカメラで繋いでon-lineとoff-lineでMTGをしたり・・・。シェアハウス部分にも地元で活躍されている学生さんにご入居頂き、これから様々なイベントを開催したり、、、と期待していましたが、だんだんと首都圏だけでなく全国的にコロナの感染が広がり、大学からも不要な外出の禁止や人が集まる場所への参加は禁止ということで学生さんからなかなか利用したくてもできないという声を聞くようになりました。

また、学生さんからは「学生専用のシェアハウスに住みたい!」「興味ある!」と言っていただき、実際に内覧もして「すごく気に入りました!親に聞いてみます!」ということが何度かありましたが、このコロナ禍で福山にて新生活を行う18歳前後の学生、20歳前後の学生にとって、保護者の方から「シェアハウス」に対してはやはり厳しいご意見があり、学生本人の意思とは裏腹になかなか新規の入居が決まらない状態が続いておりました。

本来私は不動産業をこの福山で長年経営しているので、お問合せの状況でニーズの把握はできますが、このコロナ禍のなか新しく福山市に山陰や四国などから進学のために移住される学生のご両親にとっての「学生シェアハウス」のイメージが「クラスター発生の可能性が高い場所」というイメージが強すぎました。

学生同士のコミュニティの場、企業からのアプローチが可能な場、就職などにも・・・とか家賃が安い・・・というコンテンツではない強い部分があるというのは実感しました。

様々な対策を講じていましたが、そのイメージを壊すことよりも一旦「学生シェアハウス」という概念から離れて再度挑戦しようと思っています。

当初の計画であれば同じ東町に「フクガクシェア2」の物件の準備もあり、地元町内会と連携して東町を学生が発信していく街にしていく予定でしたが、町内会の活動もほぼ止まり、学生の動きも今までとは違ってきているのでこの計画については一度立ち止まろうと思います。リアルに集まり長時間様々なものシェアして暮らすことについて「楽しいからいいじゃん」「やりたいからいいじゃん」ではなく保護者の方に納得してもらう環境が必要だと実感しました。

私は今まで若手起業家のシェアオフィスを5棟管理運営してきましたが、「学生」「起業家」は「シェア」の概念というか共用部分や定額のものの使い方にも差があり、しっかり管理をする体制を取らないと安い家賃、一律の光熱費などでは毎月赤字になってしまっていました。

起業家のシェアハウスも学生シェアハウスも「管理人」を常駐しないということで人件費がかからない分、家賃等を安くすることが出来ましたが、「学生シェアハウス」についても入居者の自主性に任せるべきなのか、管理料を追加してでもしっかり管理人によってしっかりと管理するべきだったのか・・・まだ答えはわかりませんが、いろいろと勉強になりました。

ただ、2019年から学生さんがこの場所に集い、新しくこの場所から発信してもらいたいという想いで準備をしてきたことがなかなか形にならず、また形にならないだけでなく次の形が見えてこないので一旦閉鎖をする決断を致しました。

様々な経営者の方からも学生の為にと寄贈頂きました本についても一旦弊社の若手起業支援ビルDioPorteの共用スペースに学生も読めるブースを作りそちらに置かせていただきたいと思っております。せっかく「フクガクシェア」へとご寄贈頂いたにも関わらず私の力不足でこのような結果になってしまい、大変申し訳ございません。

不本意ながら2021年3月末をもって一旦フクガクシェアを閉鎖することに致しましたが、この場所にこだわらず、また新しい形で学生さんをできる形でサポートさせていただきたいと思っております。

フクガクシェアをご利用いただいた学生の皆様、支援していただいた皆様、応援していただいた皆様、本当にありがとうございました。

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