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かじ池(千葉県我孫子市):堤防跡と落堀に思いを馳せる

新緑のかじ池(千葉県我孫子市)を訪ねてみた。

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かじ池は「我孫子の地名と歴史」によると落堀だという。堤防が破堤した際に勢い凄まじく堤内地へと流れ込む水によって、堤内地の地面が掘られ、水が引いたあとも池として残るのが落堀(押堀)。国土地理院 落堀(押堀) かじ池には湧き水があるとの看板。治水地形分類図を見ると、旧河道(不明瞭)でもあるらしい。地下の伏流が今でもあり、かじ池の水源になっているのだろうか。

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かじ池と同じような押堀はNEC我孫子事業場の中の池としても残っているようだ。

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かじ池をつくる原因となった堤防の外は明治迅速測図時代は湿地帯。大正時代の河川改修で利根川の流路が変わり古利根沼が誕生した時期を境に堤防の外側も水田開発が進んだようだ。

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かじ池をつくる原因となった堤防はNEC我孫子事業場ができる1982年前後には、まだ存在していたようだ。堤防の外側の整然と区画された水田と、内側の土地の権利が複雑そうな水田のコントラストが激しい。

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かじ池をつくる原因となった堤防は周辺の土地改良が進むともに消滅か。かつての堤防に沿って農道があるが、堤防という感じではなし。ただ道端に盛り土のように見える部分もあり立体視。わずかな名残か?ただの盛土か?もしかするとNEC事業場内の森には残っているかも。

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立体写真
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かじ池の森とNEC我孫子事業場を望む。

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