スプリンターズS考察用【中山の馬場状態】9月26日レース終了時点

スプリンターズS考察用【中山の馬場状態】9月26日レース終了時点

今年の中山競馬場は非常に馬場が良好で時計も出ている。内前有利の馬場で、差し馬は4角を外に出して回していたら基本的には届かない。差しを決めるには、オールカマーのグローリーヴェイズのように早めにまくって4角地点では先団にとりついているか、アサマノイタズラのように4角はタイトに回っておいて、直線向いてから外の進路を取るかの2択といった感じ。

ただ、今回考察するスプリンターズステークスにおいては、どちらの戦術においても厳しいと言わざるを得ない。まず前者のマクりは、道中緩む地点があるから出来るわけで、モズが出走するスプリント戦でそんな展開にはまず成り得ない。後者については、そもそも多頭数戦で出来るような芸当ではなく、フルゲートのスプリンターズステークスではさすがにこれを再現するのは難しいだろう。よって、スプリンターズステークスは基本に忠実に、内前有利をベースに予想すべきだと判断している。

次に、時計面での裏付けを見ておく。前述の通り、昨年と比べると明らかに時計は速いわけだが、これを1200戦に限定して昨年と比較してみた。

2020.9.26 カンナステークス 1:09:9
2021.9.25  カンナステークス 1:08:8

2020.9.27  3歳上1勝クラス 1:09:2
2021.9.25  3歳上1勝クラス 1:08:0

シンプルに見比べて、昨年より約1秒強時計が速いことが分かる。また、今年の3歳上1勝クラスで計時した1:08:0という時計は、昨年のスプリンターズステークスよりも0.3秒速い時計だったという言い方をすれば、より一層今年の馬場が速いということが分かる。

では今年のスプリンターズステークスの決着時計がどのくらいになるか?という想定をしてみる。あくまで9/26と馬場状態が同じという想定での話になってしまうが、上記と同様の比較で考えれば、昨年の1:08:3より約1秒ちょっと早い1:07:0~1:07:3あたりでの決着になるのではないかと想定できる。モズスーパーフレア&ビアンフェが先手を主張する展開になりそうだがそれは昨年と同様で、今年はメイケイエールやファストフォースといった前半ぶっ飛ばす可能性のある馬が他にもいることを考えれば、この想定よりも速くなることはあっても遅くなる想定は必要なさそう。

馬場読みから、予想のベースとして意識したい項目を以下にまとめておく。

・内前有利の馬場
・4角外を回す馬は頭までは届かない
・1:07:0前後の決着時計を想定

逃げ&先行馬が全く緩めずにぶっ飛ばしていく流れはほぼ確定的で、末脚勝負の馬は追走に足を使わされて切れ味を発揮しずらい展開となるはず。別の言い方をすると、ハイペースでも自身の武器が削がれないタイプが好走するということ。今年はそれに加えて馬場が良くて逃げ先行馬もなかなか止まらないので、一番向かないのは脚を溜めての末脚勝負が持ち味の外差し馬。よって、昨年のグランアレグリアのような大外一気は決まらないものとして予想を組み立てるのが正攻法となるか。

では上述した馬場の要素と、モズが作るハイペースの要素をもう一度まとめておく。

馬場
・馬場が良好で内前有利
・昨年よりも1秒程度時計が速い
・必然的に外差し馬には不利

モズが作るハイペース
・超ハイペースでラストのラップが
    垂れる前傾ラップ戦
・道中緩む地点がほぼない
・差し馬は追走に脚力を消費してしまい、
    脚が溜まりにくい
☆ハイペースに適性のある馬が上位にくる

これらの要素を掛け合わせると、一番狙いたいのは「ハイペース適性のある先行ちょい差し」タイプ。

ハイペースすぎる逃げの一団には絡みにいかず、それを見ながら競馬出来る2列目あたりがポジション的にはベスト。このあたりの位置を取れる馬は、逃げの先団に続き馬場の良い内をタイトに回ってくることが出来るはず。この2列目の先行ちょい差しタイプの中で、モズの作るハイペースに一番適性がある馬を本命馬として指名したい。

当日の馬場によっては考え方は変わるかもしれませんが、一応、上述した項目に合致する本命候補馬をちょっとだけピックアップしておく。状況によっては他の馬に本命を打つ可能性もあるので、そこはTwitterを見て頂ければ。

☆ダノンスマッシュ
2列目先行からのちょい差しタイプで、一昨年のスプリンターズSは1分7秒前半で走破出来ており時計面も問題無い。モズスーパーフレアとは何度も対戦しており、その中で幾度となく好走してきた当馬はハイペース戦への適性が高いことは証明済。

☆ファストフォース
2列目からのちょい差しになるか、逃げ先団にとりつくのかは不明だが、どちらにしてもハイペース適性は高いタイプ。今年の小倉は異常なまでに馬場が速く、かつ小倉1200は激流になりやすいコース形態なのでどこまで信頼するかというのはあるが、この馬が勝ったCBC賞は1:06:0という速さで決着しており、一応だが時計の裏付けはある。加えて、斤量が52→55kgに増えてモズと勝負した北九州記念でも好走を果たしており、モズの作るペースに対してもある程度対応できることは証明済。

☆モズスーパーフレア
逃げタイプ、というかもはやモズタイプといった方がいいか。自分が作るハイペースに適性が無いわけなく、時計面も一昨年のスプリンターズSを1分7秒前半で走破しておりもちろん問題は無い。昨年は外差し馬場&ビアンフェのつっつきに泣いたが、一昨年はダノンスマッシュに先着を許していない。今年の内有利馬場を考えれば、ビアンフェのマークが外れることでもあれば一発まであっても?


以上で今回の考察を終わります。面白かった!と思えた方はいろんな形でさんたろーを応援して頂ければ嬉しいです!

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