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自信持てタコ

 みなさま、お買い物中みたら鼻につくものあるはずですよね。ひとつしか思い浮かばないとは思いますが。
 そうそう、あなたが想像してるとおり、◯◯かけちゃいました。◯◯しちゃいました。シリーズです。

 例えば、おせんべいにチョコかけちゃいました、プリンにクレープ巻いちゃいました、、などなどこのようなフレーズの商品、なんだか見たこと聞いたことあるでしょう。

 可愛らしいフレーズで興味、購買意欲を誘い、買ってみようかなと思わせる戦略だろうが世間知らずもいいところ。命知らずの親知らず、不孝者の成れの果て、夢から覚めた月曜の朝、さくら吹雪の舞う夜空、まさに超新星爆発の前の話。

 我々のような屈強勇敢すーぱー人間からすると、〇〇かけちゃいました、しちゃいましたなんて言われると(美味しいかはわかりませんが、別に自信はないですが。)といったその後に続く開発者の本音が手にとるようにわかります。

 しちゃいました、やっちゃいましたはマイナスな意味や罪悪感を含んだ言い方にしか聞こえません。ミスを報告する時、電車の遅延や道路の渋滞に巻き込まれた時、テストで悪い点数取った時。やっちゃった、遅刻しちゃった、0点取っちゃった、、。美味しくて自信があるときにこんな言葉は使いません。もっと堂々としています。

 冷やし中華はじめました。こんなにもストレートで自信に満ち溢れてる言葉があるんだと、この売り文句を初めて見たときはあまりの輝きに失神してしまうほどでした。この十数文字に隠れてる秘められた言葉、売れることを確信し、多くを語らぬこの姿勢。こんなん、みんな泣きながら食べるに決まってます。

 おせんべいにチョコかけちゃいました、なんて自信なさげな言い方はやめて、・おせんべいにチョコかけたよ、ほら食え。・プリンにクレープ巻いたら美味いに決まってる、はよ食え。・バカにするなよ、納豆に生クリーム、価値観変わるよ。・汁なしラーメンを超えた麺なしラーメン、食べなきゃお前負け。etc…強気に言いましょう。

 自信たっぷりな商品名の方が、購入者の視覚聴覚も気持ちよくなり、売上がよくなるはずです。ネガティブな言い方はやめて過剰なぐらい名前も遊ばせちゃって、経済回していきましょうや。


 


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