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2020年【第4回】ソーシャル×散走企画コンテスト優秀企画のご紹介


【大賞】NAGO×SANSOU
名桜大学 人間健康学部スポーツ健康学科 天久至恩さん・宮城玲央さん・山口智仁さん・川原也歩さん・猪苗代愛紗さん・篠原葵さん・蔭山光凛さん・三好菜央さん

<審査員 総合コメント>
文化、歴史の継承という明確な目的と、高校生をターゲットとする割り切りがこの企画の芯となっている。この地域の将来と対象者の距離感の近さもこの企画の大事な要素だと感じる。地元の中学・高校などと連携して、若い視点から地域の魅力を再発見する取り組みとして定着させてほしい。コース設定も地域の再発見を誘う視点で組み立てられており、この散走の参加者が文化、歴史の継承への新たなモチベーションを持つ仕組みが作れると素晴らしい。そのモチベーションを共有する対象者を如何に見つけていくか、あるいは創っていくことができるかが課題だと思います。

【特別賞】奥多摩パレット
早稲田大学 設楽竜士さん・東京外国語大学 金子萌さん・一橋大学 中森諒さん

<審査員 総合コメント>
自転車利用で交通渋滞の解消を進めるという社会的なテーマを素直に反映し、散走企画の組み立ては中長期の課題を捉えた筋立てのしっかりとしたプランになっている。単なるツアーではなく、最終目標に長期移住を据えていることには夢がある。奥多摩パレットという考え方も、散走参加者の体験と地域魅力をWEBと連動して伝える仕組みにしているところが評価できる。散走プランについては、わさび体験だけではなく、実際の移住者の家で話を聞くことや薪割り等、住民とのふれあい体験をプランに取り入れてはどうだろうか。将来の発展性を考えた時に、この仕組みを生かすためにはどのようなストーリーを作製して展開していくのかに期待したい。

【特別賞】利尻×散走 りしりFC
北海道大学農学部 LI SHUさん・北村実央さん・浅嶋詩乃さん・京都大学農学部 森田悠斗さん

<審査員 総合コメント>
現在の利尻の状況を人口減少と観光客減少の両面から探り、それを有機的につなげる解決策を考えた組み立てを評価したい。又、体験メニューを通して地域とのかかわりを設計、地元のステークホルダーとの連携も視野に入れ、散走の目的が観光のためだけでなく島外の人との交流による島民自身への効果も念頭に入れている点が優れている。「持続可能」な企画に仕上がり、保険やガイド料等の現実的な費用が設定されているのは良いが、時間的に前泊後泊が必須のため宿泊の提案も欲しいところ。散走プラン自体は比較的オーソドックスな組み立てだが、島民とのふれあいイベントを織り込みむことで、回を重ねることでより深い交流が生まれる機会になれば面白い。島外からのリピーターや移住者を増やすための配慮等、難しい課題を行政と連携する計画はバランスのとれた提案であり、継続するためにレンタル自転車業者や地元住民との連携も視野に入れたことで実現可能性が高いように思う。企画の伝え方やタイトルの付け方に自分たちの想いを伝える工夫があると魅力がもっと伝わるはずであり、いかに行き先の現地の方にご協力いただき、沢山の体験を積み重ねてその魅力を増やしていけるかがポイントになりそう。

(以下、順不同)

Discover Itoshima Cycling In Fukuyoshi
糸島サイクルツーリズムセンター×九州大学iTOP

<審査員 総合コメント>
人、食、景色のご縁ライド、といったテーマをつなげて、ゆっくりとしたスケジュールで地域の魅力を伝えていく散走ならではの企画になっている。ターゲットの絞り込み(ペルソナ設定)がより具体的で粒度の細やかな視点がニーズを捉えている。ペルソナにあったメディアの選択も良い。その地域に合ったストーリーを設定して、都市と地域の交流を図る取り組みは他の地域にも参考となる可能性がある。地域課題と今のターゲット層に響く伝え方になっているかどうか、そのあたりの深堀が欲しいところです。

さっぽろ激坂×電アシサイクリングツアー
Team札幌散走

<審査員 総合コメント>
SDGsにもある社会課題を解決する手段として、普段は自転車に乗っていない人にシェアサイクルという既存の資産を生かしたことも評価できる。電動アシストを使って激坂でも楽しめてしまうという狙いが札幌の再発見につながるというストーリーも見事です。日常の中の自転車、そして、宅配を使用することでコロナ禍でのソーシャルディスタンスをも維持しながら札幌の食も味わえる楽しみも魅力的だと思う。散走ならではの企画提案になっているが、自転車を使ってほしい気持ちが前面に出すぎることで、企画の本来の目的や魅力が後景になってはいまいか。散走という点ではもう少し寄り道がしたい。

散走×冒険
藤女子大学&石狩市役所

<審査員 総合コメント>
ゆっくりと時間をつかう(であろう)プランは好感が持てる。地元の資源を繋いでいく、地域の特徴を生かしたストーリーも散走のコンセプトを活かしたものになっている。地域の課題解決との結びつきは若干弱いものの、SDGsとのかかわりは評価できる。一方、コンセプトとターゲットとの親和性の面でいうと、冒険や色がコンセプトであれば、例えば親子をターゲットとして各スポットで敵を倒してカラフルな戦利品を得る演出、20代の学生グループをターゲットとして色にちなんだ謎解きを取り入れるなど、もう一歩工夫の余地がある。それらを踏まえたプロモーション施策も必要だろう。安心感のある企画であるが故に、この企画ならではの切り口が望まれる。それが冒険だとすると、訴求する対象とイメージにややちぐはぐな感じを持ってしまうところが残念です。

伊豆ジオパーク散走
Team LIFE IS IZU

<審査員 総合コメント>
ジオパークを活用したテーマと地域設定は妥当だが、事前に予備知識を得ることで限られた時間を有意義に過ごしてもらう仕掛けは有効的だろう。地域で活動している人からの学びを中心に、参加者への提供価値の多さが秀逸です。リカレント教育にも結びつくような企画であることも高く評価できるし、ツアー費の中に寄付的な要素をつける事で地域への貢献を考え、それがどう使われていくかを検証することは将来のモデルとなるような企画でした。都市と地域の連携を図る取り組みとしては様々な可能性がある企画であり、既存の地域経済循環だけに拘らずに100年設計の俯瞰的視座にも共感を覚える。全体として、特別な一日を演出するメニューがそろっており次元の高い企画だと思うが、散走ならではの視点がもう少し欲しいところ。ひょっとして、もう少し肩の力を抜いたプランだと、より味わいが増すのかも知れない。

第4回のコンテストは、NPO法人自転車活用推進研究会主催で、自転車活用推進官民連携協議会にご後援をいただき、学生と一緒に地域協力者サポートのもと実施いたしました。コロナ禍での開催となりましたが、動画プレゼンテーションにて審査を行いました。