見出し画像

札幌記念の過去10年間データ分析

札幌記念の過去10年間のデータを基に、レースの特徴や傾向を詳細に分析します。

  1. 波乱傾向が強い一戦

①一番人気の不振:

過去10年で一番人気馬は【1.1.1.7】と低調な成績です。2019年にレッドアンシェルが勝利したのみで、複勝率は30.0%。一番人気に推された馬が期待通りの結果を出すことが少なく、波乱が起こりやすいレースであることがわかります。

②二番人気の好成績:

二番人気馬は【3.1.2.4】と、複勝率60.0%で最も安定した成績を残しています。これにより、札幌記念では一番人気よりも二番人気馬の方が信頼できる傾向にあります。

③中穴からの勝利:

三番人気の馬も【1.2.2.5】で、複勝率50.0%と好成績を残していますが、さらに目立つのが四番人気以下からの勝利です。四番人気馬が2勝を挙げているほか、七番人気以下の馬が合計【3.6.3.81】の成績を記録しており、伏兵の激走が頻繁に見られます。2020年には13→11→3番人気の決着で、三連単244万馬券という大波乱も生まれています。

④配当面での波乱

配当面では、三連単で10万円以上の配当が6回も発生しており、波乱傾向が強いレースと言えます。大きな配当を狙うのであれば、人気薄の馬を含めた広めの馬券構成が有効でしょう。

2.年齢別成績 - 5歳馬が好成績

①5歳馬の優位

過去10年で5歳馬は【7.5.4.31】と7勝を挙げており、複勝率34.0%で他の年齢に比べて圧倒的に好成績です。5歳という年齢がピークに差し掛かる時期であることが、この成績に寄与している可能性があります。

②3歳馬の実力:

3歳馬は【1.1.1.11】で一昨年のテイエムスパーダが勝利し、複勝率21.4%と一定の健闘を見せています。3歳馬は斤量面で有利なことが多く、ハンデ戦では特に注意が必要です。

③4歳馬と7歳以上の不振:

4歳馬は【1.0.0.18】で、複勝率5.3%とかなり低い成績です。また、7歳以上の馬も【0.2.0.24】で同7.7%と振るわず、札幌記念では若い馬や5歳馬に注目すべきです。

3.ハンデ増の好走馬 - 5~7歳が中心

①斤量増馬の好成績

前走から斤量が増えた馬は【2.2.4.14】と好成績で、複勝率36.4%に達しています。特に好走した馬は5~7歳に集中しており、ハンデが増えたからといって軽視できないことがわかります。

②斤量減馬の課題:

斤量が減った馬は【6.5.2.67】で6勝を挙げていますが、複勝率は16.3%と低めです。この組から勝利した馬の多くは前走で2番人気以内だった馬で、特に人気馬が斤量減となる場合は注目すべきです。

③斤量変動なしの馬:

斤量が増減しなかった馬は【2.3.4.42】で、複勝率17.6%です。この組から好走した馬の多くが8番人気以下であり、人気薄が馬券に絡むケースが目立ちます。

4.枠順別成績 - 4枠が有利

①4枠の好成績:

過去7回の中京開催における枠順別成績では、4枠の馬が【2.4.1.6】と好成績を収めています。特に連対率46.2%、複勝率53.8%と非常に高い数字を残しています。

②1枠と2枠の不振

1枠【0.0.0.11】、2枠【0.0.1.10】、8枠【0.0.1.15】の馬は連対しておらず、内枠や大外枠が不利な傾向があります。特に中京開催では4枠が狙い目となります。

5.札幌記念データ分析まとめ

札幌記念は、波乱傾向が強く、特に一番人気馬の信頼性が低い一方で、中穴や伏兵馬が活躍するレースです。5歳馬が過半数の勝利を挙げており、斤量増でも好成績を収める傾向があります。枠順では4枠が好成績を残しています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?