コーチング。

8/19。レッズはアウェイでガンバ大阪と。かつてはナショナルダービーと呼ばれたビッグマッチ。

レッズは前節の広島戦での圧倒的守勢から挽回できるか、ガンバは上位に留まることができるか。

レッズの先発。左サイドバックにはそのまま宇賀神。汰木がベンチで左に関根がまわり、右に長澤。

試合は立ち上がりからガンバペース。ガンバに復帰した昌子はそろそろコンディションが上がってきたようだ。前線の宇佐美が最高。とにかく効果的なプレー。代表復帰に期待。

宇佐美に限らず、可変システムと呼ぶほどでもないが、アンカーに攻撃に特徴がある矢島、インサイドハーフにアタッカーの小野、3バックの昌子、三浦、そしてサイドバックが本職の高尾。はまると危険な雰囲気がある。

さっそく宇佐美がクロスバーに当てる。左にフリーの選手が2人いてもかまわずミドル。最高だ。

レッズは立ち上がりにビッグチャンス。長澤が押し込むだけのシュートを放つも、昌子が身を投げ出して防ぐ。ガンバジュニアユース出身の昌子。並々ならぬ覚悟があるようだ。

このくらいで大槻さんに気付く。今までもそうだったのか、この日の集音マイクの位置が近かったからか分からないが、めちゃくちゃすごい指示。監督としての采配の範疇を超え、12番目の選手。采配ではなくコーチングだった。それもめちゃくちゃ細かい。今の現状で声が通るなら、かなり効果的だ。大槻さんは、もう1つ内!行くな!と、キーパーのような声がけを90分続けていた。めちゃくちゃいい。今のスタンドの状況を完璧に利用している。こんなに声が届くなら、ピッチに立っているつもりでコーチングするのは有りだ。俺も戦っていると選手にも示せる。

その大槻さんのコーチングでやはり今シーズンのサイドバック、特に左には組み立て、ボランチの仕事を求めている。宇賀神には難しい気がするが頑張っていた。そして、とにかく絞りの意識を持たせていて、両サイドの藤春、小野瀬はボールが入るまでほっといていいようだった。ブロックを作るのは前節と一緒だが、大槻さんの的確なコーチングもあり、ズルズル引いているという感じはなく、常にインターセプトを狙いカウンターに転じる用意があった。これはいい。

そんな展開から、ハイプレスというワードが使われ、それには疑問な1列低いとこからのプレスで相手のミスを誘い、レオナルドから関根でゴール。レッズ先制。

さらにまた相手陣地でボールを奪い、最後はレオナルドがゴール。しかし、直前の藤春のハンドを取られPK。ハンドがなければガンバディフェンスが防げていたかもしれないという高度な読みからアドバンテージが取られなかったのか。得点は取り消されPK。これをレオナルドが難なく決める。レッズ2-0。

ガンバは何も悪いプレーをしていない。これもサッカーというような展開。ただ、ゴールキックのルールが変わってからいろんなチームで見られるが、ペナルティエリア内で受けて展開していくっていう選択は、あまりいい選択と言えないと思っている。セットしてすぐ繋げるなら別だが、相手もしっかり準備した状態で始まるビルドアップはあまりにもゴールまでが遠くないだろうか?ラインを上げて、今まで通り遠くに蹴るほうが良くないか?そんなにまでマイボールって大事じゃないと思う。そこからチャンスをレッズに与えてしまったガンバを見て思う。

2-0で折り返し、後半。ガンバは遠藤とアデミウソンを投入し、4バック。矢島が左に上がって、遠藤、井手口のボランチ。

その出鼻を自らくじく三浦のミス。代表クラスとは思えないミス。半身で長澤のミスパスを処理しようとしていたが。裏に武藤がいるのが見えていない。武藤がいるのにボールを流し、それを武藤が受けてシュート。ゴール!レッズ3-0。

事故のような失点しかあり得ないほど、大槻さんのコーチングによるレッズの守備がめちゃくちゃいい。なんて思ってたら、宇佐美の中を外すコーナーをエリア外でドフリーで待ち受けた井手口がダイレクトでシュート。完璧なゴール。トルシエジャパンのコーナーキック。3-1。

しかし、レッズの守備は完璧に近い。難なく逃げ切り2連勝!!4位浮上!!フロンターレとは11差のまま!!強い!!!!

徐々に詰めて10月には追い越そう。

MVP/大槻毅(12番目の選手として)

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