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2023年の振り返りと、外サバの今後について

こんにちは。 #外資ITサバイバル英語 ホストの さのちひろ です。
… という書き出しでいいのか、ちょっと迷っています。

というのも、今年の9月に母が他界して以降、外サバの朝活はお休みを続けているからです。

そんなことも含め、2023年は色々なことがあった年でした。
今はもう年の瀬も年の瀬、12月31日の夜ですが、激動だった今年1年を今夜のうちに振り返っておきたいと思います。

そして最後に、来年の外サバについてもちょっとお話します。

2023年の振り返り

1月

1月4日に、新しい会社での仕事をスタートしました。
金融系のIT企業でCOBOLの開発を10年、それからRPAのベンダーで3年というキャリアから、扱う技術も、お客様の層も全く異なるビッグデータ世界に飛び込みました。
この一事だけをもってしても、激動の一年にならないはずがない。
そんな一年の幕開けでした。

2月

新しい会社のSKO(外資系の年度始の決起会みたいなイベント)で、初めてアメリカの土を踏みました。
チームのみんなでキーウェストにドライブに行ったり、Twitterで知り合ったひろこさんのおうちに遊びに行ったり、初めてのアメリカを満喫。
そんな中でも、行き帰りの飛行機やホテルの部屋ではずっとSQLやLinuxコマンドの勉強をしてました。

3月

SQLの勉強が一区切りして、もう少し実践的なところも勉強したいという思いから、「英語で技術書を読もう」の読書会をスタート。
課題図書はFundamentals of Data Engineering という、日本語訳の出ていない、7000円くらいする本(←当時の価格。今見たらさらに値上がりしていました…円安!)。人が集まるか心配でしたが、このハードルが逆に奏功したのか、ゆるい運営ながらもやる気のあるメンバーが集まってくれました。

この読書会は、途中からデータ可視化(Fundamentals of Data Visualization)の本と交互に読み進める形に発展して、今も週1のペースで続いています。

4月~8月

正直に言うと、この期間は長い息切れと低空飛行の時期でした。

1月に転職してからずっと intensive に勉強を続けてきたとはいえ、その成果はあくまでも「スタートラインの10km手前から5km手前まで進めた」という程度。そんな under equipped (準備・装備不足) の状態で、お客様と対峙することに不安しかありませんでした。

自分の力と、求められる知識レべルのギャップがあまりに大きすぎて、「もっとがんばろう!」というモチベーションを保つことも難しく、逃げたい気持ちにもなりました。

それでも本当に逃げることなくどうにかやってこられたのは、圧倒的な知識不足の自分を一切叱責することなく、「今はそんなもんでしょう」「まぁ、3年くらいやってればなんとかなりますよ」と、長い目で見守り、サポートしてくれた先輩方のおかげでしかありません。

あとは、「スキルアップしたいって自分で決めたんでしょー! さすがに音を上げるのが早すぎますっ!」と明るく叱ってくれた旦那さんのおかげもちょっと(けっこう)あるのかな。

9月

4月からの長い低空飛行が続いていた中、8年ほど疎遠にしていた母が他界しました。

詳細はこちらの Space で語りつくしているのでここでは長く書きませんが、喪に服する意味も込めて、「少なくとも2023年の間は外サバの朝活はお休みにします」とこの時期に宣言しました。

https://twitter.com/i/spaces/1eaJbgbkjQjxX

家族の死という出来事はやはり大きいもので、もともと仕事のモチベーションが相当落ちていた時期の中、忌引きで1週間ほど仕事を離れた期間もあって、「自分の生き方本当にこれでいいのかな」みたいなことをこの時期はかなり考えました。

「本当にこれでいいのかな」の裏側には、どこかで、「今の自分の生き方を、起業家だった母は望んでいるだろうか」みたいな思いもあったような気がします。

そこに加えて、仕事で日々直面している大きなスキルギャップがあり、長く続いているモチベーションの下がりもあり、「こんなふうにガリガリしがみつかないとやっていけない仕事ってしんどいな」「そういうしんどい努力がずっと必要になる生き方を選んでしまったけど、それ自体を見直すべきときなのかもしれない」なんてこともけっこう本気で考えました。

10月

正直、「もうこんなしんどい生き方やめよう」がこの時期は心の99%を占めていました。

ところが、残りの1%の冷静さが「今しんどいのは、単純に自分にスキルが足りないからじゃないの?」「今できることをやりきらずに、自分の決めた生き方を手放していいいの?」と囁いてくるような、こないような。

以前から少し気にかけていた、データ分析の学校の開講情報を目にしたのもこの時期でした。

その講座の、教育訓練給付金の申し込みの期限が迫っていたこともあり、なぜか応募することになりました。

教育訓練給付金の申し込みの書類は、意外と書くことがいっぱいあり、「転職のときもこんなに色々書かなかったのになぁ」「こんなにしんどいのに、私なんでこんなことやってんだろう?」と内心思いながらも、なぜか書類を完成させてハローワークに行き、申し込みを完了させました。

もし、この時期にもう少しモチベーションが高かったら、「データ分析の講座なんてUdemyの法人契約で受け放題なのに、(いくら給付金で7割戻ってくるとはいえ)20万も自腹を切るなんて・・・!」とか思っていたと思います。

なんですが、いかんせんモチベーションが地の底にめり込んでいるような時期だったので(低下期長いな! 笑)、Udemyを自分で続けられる気がしませんでした。

自分にとっては、「自分で決めたUdemyの講座を、自分で決めた時間に受ける」よりも、「週に1回、電車に乗って、とりあえず学校に行く」という方がよほど低いハードルでした。

11月

11月のデータ分析の学校が始まった頃から、目に見えてモチベーションが戻ってきた感覚があります。

学校が始まり、仕事でもマネージャーが変わり、環境がわかりやすく変化したのも大きな要因でした。

そしてなぜかこの頃から、お客様への対応の中でも少しずつ「自分の力で貢献できている」という実感が持てる出来事が増えていきました。

12月

そして今はもう、完全に復調しています。

データ分析の学校は想像以上にペースが早くてついていくのが大変ですが、学校でやっただけではわからなかった Rのコードを Udemy を受けて理解したり、逆に Udemy で挫折した統計の理論が学校の授業でようやくわかるようになったりと、いろんな角度から知識を吸収できて今すごく楽しいです。

スキルギャップはもちろん、今も完全に埋まってはいません。
(IT業界で、スキルギャップがゼロの状態で仕事している人も珍しいとは思いますが)

それでも、1月にはEC2の操作ひとつとっても、AWSのコンソールのどこをクリックして、どうログインして、何のコマンドをたたいて、みたいなことを先輩から一言一句教わらないとできなかった自分が、今では息を吸うようにVPCやオートスケーリンググループを組み立てて、踏み台サーバーを経由してプライベートサブネットのインスタンスを操作したりしてる。

4月~10月の長い低迷はあったけれども、その間も、細々とだけど、勉強することをやめなかったおかげで、今は学校の授業にもどうにかついていける。

なんだかんだで、それなりに山をのぼってきたんだなと、今となっては思える2023年でした。

今年読んだ本

ちょっと脈絡がないですが、振り返りらしく今年読んだ本などを。

読書記録をまめにとるほうではないのですが、今年読んだ中でよかった本を2冊だけ紹介しておきます。

DIE WITH ZERO - ゼロで死ね

お金は「死んだ後にいくら残せるか」じゃなく、「生きている時間を充実させるためにどれだけ価値のある使い方ができたか」が重要というおはなし。

「やりたいことリスト」を、ただリストアップするんじゃなく、「何歳までにやりたいか」とセットにするという考え方になるほどと思いました。

GIVE & TAKE - 「与える人」こそ成功する時代

自分は Giver でいたいんだと、この本を読んで強く感じた。
今は知識がなさすぎて、Takerにしかなれない場面が多いのが仕事ではストレスだけど、「Taker のままでは終わらないぞ」って気持ちになれたのはこの本のおかげです。

外サバの今後について

2023年を長々と振り返ってきたところで、外サバの今後についてです。

外サバの朝活は、2024年も引き続きお休みしたいと思います。

母の死をきっかけにお休みをいただいた当初は、「外資でサラリーマンとして生きているというこのことが、本当に自分の望む生き方なのかを改めて見つめ直したい」という点がお休みの理由でした。

9月から3か月間お休みを続けてきた今、👆の問いへの答えは、意外にも(?)「Yes」です。

外資ITのサラリーマンという生き方・働き方は、「他にはないベストチョイス」かはわからないけれど、少なくとも今の私には better idea が思いつかない程度には、私に合っていると実感しています。

そんなサラリーマン生活をより楽しく、お客様や同僚たちにももっとたくさんのものを Give できる自分になるために、しばらくは自分自身の勉強に邁進したいというのが、2024年も引き続き外サバをお休みする理由です。

データ分析の学校は6月で卒業ですが、その後どうするかはまたそのときに考えます。

今後外サバを再開する際には、もっと役立つコンテンツをみなさまにお届けできる自分になっていられるよう、精進していきたいと思います。

今年も一年、ありがとうございました✨


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