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鳥展!!(国立科学博物館/上野)

皆さんこんにちは!国立科学博物館にて開催中の、特別展「鳥」の公式アンバサダー……いえ、公式トリバサダーの佐野あきおです。

11/1、一足お先に関係者内覧会にて、展示を拝見して参りました。本日はその様子をお届けいたします!!結論から言うと最高だったよ!!

■憧れの人(※鳥)

こちらが特別展の入口です。早速中に入ってみましょう。

今回の鳥展では、私の憧れの人(※鳥)の剥製が展示されているという前情報がありました。緊張のあまり、入場15分前あたりからずっと鼓動が早いです。私たぶん今顔色悪いと思う。

まず最初にお迎えしてくれたのは孔雀!!

でっっっかい!!羽の迫力すごい!!立派で派手で綺麗!

横にはみんなのアイドルシマエナガがいました!!!

ちっちゃ。

写真見返して自分で「ちっちゃ」って言いました。申し訳ない。真っ白で可愛くて、ついつい写真を撮るより目に焼き付ける方に夢中になっていたようです。

シマエナガを過ぎると、序章「鳥を知ろう」からついにスタートです!

では、さっそく順番に回って行きましょう♪

……と言いたいところなのですが。

すみません、いったん6章まで全部すっ飛ばして7章の展示に行きます!!7章には……7章には、私の憧れの人(※鳥)がいるのです!!!!もう居ても立っても居られない!!!!

ダチョウを追い越し、南極の凍った空気を搔き分け、猛禽の視線をかいくぐり、第一会場の奥の奥へ進むと、そこに…………

いた!!!!!!!

うぅわぁあああああああああああああああ!!!!!!!!きた!!!!!!フウチョウだああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!

え、どうしよう。すごい嬉しい。ものすごく嬉しい。まさか、日本にいながらこんなに沢山のフウチョウの剥製に会えるなんて。

はああああああああ。オオフウチョウだあああああ。ああああああ。うわあああああああ。

私はフウチョウの虜なのですが、このフウチョウ、剝製でも滅多にお目にかかれません。

今回、鳥展の公式サイトで『美しい羽根をもつ「フウチョウ」は、12種もの標本が集まる貴重な機会となります。』という記載を見た時から、ずっと遠足前夜の状態が続いていました。

多分だけど、こんな機会は自分が生きてるうちに二度と無いんじゃないかと思います。「一生分の鳥がみられる!?特別展」のコピーは伊達じゃない。

アオフウチョウがいる!!!!!!!

図鑑で見た時も思ったけど、ちょっと目がやらしい!!!!!!!そして羽の青がとんでもなく美しい!!!!!!!

アオフウチョウは木に逆さにぶら下がって求愛します。フウチョウは、この求愛ダンスがとにかく凄いんです!!

頭から生えた長い飾りをフリフリしながら、いきなり隠し持っていたスカートを丸く広げ、首元の金属板みたいな飾りをチカチカさせながら踊りだしたりします。

この子なんですけど。

カンザシフウチョウ

BBCの公式チャンネルで、フウチョウの求愛ダンスの動画がありました!ぜひ動画でも見ていただきたい!
https://youtu.be/nWfyw51DQfU?si=I7HlDhM01_CGRjDD

というのも、私がフウチョウの虜になったのは、彼らの求愛ダンスを見たのがきっかけなのです。

あの、多分ですけど、深海生物とか好きな人は好きだと思います。本当に奇妙としか言いようがない。そしてその極彩色と言ったら。たまりません。口の中が蛍光キミドリな種を見たときはびびりました。

この子なんですけどね。

カタカケフウチョウ

カタカケフウチョウの求愛ダンスは本当に、なんて言ったらいいのか……あの……「丸くなります」。あれを言い表す術を持っていないのが口惜しい。

これも、ぜひ動画でも見ていただきたい。先ほど貼った動画の、2:10あたりからがカタカケフウチョウのターンです。

ああ、もう、ここの展示だけで5時間居れる。

……しかし時間には限りがあります。フウチョウは大大大好きですが、かといって、他の鳥を見ないのは余りにももったいないですね。

ということでいったん序章に戻り、今度はちゃんと順番に見ていきますよ。


■序章 鳥を知ろう

タダイマ

まず最初の展示。

ここでは、「絶滅」がキーワードになっています。すでに絶滅してしまった鳥、絶滅から復活しつつある鳥、絶滅が危惧されている鳥……などが展示されています。

トキの絶滅とか繁殖とか、すごいニュースになってたよなあ……。大好きな鳥がいなくなってしまわないように、学んでいかなければなりませんね。

絶滅が危惧される鳥



■第1章 鳥類の起源と初期進化

続いてはこちらです!起源という事で、恐竜のお話から。

見切れてしまいましたが、「デイノニクス」の全身復元骨格がありました。ちょっとこちらの脳みそが気になっちゃって……うわ~……。

うわあ~~~。

一番右がカレドニアカラス、右から二番目が始祖鳥です。そして真ん中のこれは、さっきの「デイノニクス(※恐竜)」の脳(エンドキャスト)です。

始祖鳥までは「なんとなく似てるかな~」って言える気がするけど、カレドニアカラスになるとだいぶ違う気がする。

図録によると、脳は頭蓋腔(とうがいこう、と読む)に収まっているので、脳自体が無くなってしまっても、頭蓋腔の形を復元することで間接的に脳がどんな形をしていたかの情報が得られるそうです。

で、頭蓋腔の形を復元したものを、エンドキャストと呼ぶそうです。
へえ~~~~~~~。面白いな。

あ、奥にも化石が…………

ん?

うっわ。

でけ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~。

こちらはペラゴルニス・サンデルシの生態復元モデルとのことです。
翼開長7mの、史上最大の飛翔できる鳥。

こいつ空飛んでたの?????????????????マジで?????????????????????????


怖。

さきほどの化石は、この方の化石だそうです。→すみません!この子は「ガストルニス」という全然違う子でした!!(20241210追記)

ちょっと君怖すぎるな。なんか、目の前に来たら「終わった」感がすごい。「あ、食われる」って思う。

弱肉強食を感じた所で、次に行きましょう。


■第2章 多様性サークル

続いてはこちらです!

こんな感じで系統樹があったり、この次に丸い広場みたいなところがあって

「この章でこんな種類の鳥を展示してるよ~」というゾーンがありました。

で!!この上にでっかいモニターがありまして、そこで鳥の映像が流れていました!見応えがあったので、現地に行かれる方はぜひご覧ください。


■第3章 走鳥類のなかま

ここからは走鳥類の展示です。

左から、レア、ダチョウ(骨)、ダチョウ となっております。

レアってこれくらいのサイズだったんですね。なんか、イメージ的にダチョウと同じくらいなのかと思ってました。そんで、ダチョウはいつ見ても「思ったより大きいね」ってなりますね。


そしてこちらは、そのキックから「最も危険な鳥」と名高い、ヒクイドリです。図録によると、足に12cmにも及ぶ長い爪があり、短剣で刺すような蹴りを繰り出すとのこと。絶対怒らせたくないですね。

ただ、普段は臆病で、野生の姿を見ることが難しいくらいだそうです。

足とは関係ないけど、なんか、思ってたより首ががっしりしてる。思ってた2倍くらい太い。

ヒナの時から首が太い。強そう。


こちらはコマダラキーウィです。キーウィも人気ですよね。鳥展のお土産屋さんにキーウィのハンカチがあって、思わず購入してしまいました。

目が可愛い

可愛い。高校の時の同級生の、さやかちゃんに似てる。


■第4章 カモやキジのなかま

次はカモやキジのなかまです!ここらへんの鳥、すごく身近な気がする。カモは近所の川によく居る(※東京都在住)のですが、群馬の実家ではよくキジを見かけました。野生の脊索動物を見ると本当にテンションが上がりますよね。

ハクチョウもいる。君もカモ科なのか。
※詳細は省きますが、図録によると、ガン亜科ハクチョウ族らしいです。

オシドリだ!羽綺麗ですよね~~~。秋頃~つがいを形成し、冬~春まで長期にわたってつがいで行動するらしいです。

オスの、くるってしてるオレンジ色の羽は、「銀杏羽(いちょうばね)」と呼ばれる、三列風切だそうです。(※風切は、初列・次列・三列の3種類あり、しかも役割がそれぞれ異なる。)

さて、次はキジ目です。

たまに上にも剥製があるので、お見逃しなく!

こちらのかっこいい人(※鳥)は、ヒオドシジュケイです。インドやチベットやネパールにいるとのこと。首のところの模様と色がすごいな。いや、よく見たら羽の模様も面白い。これは目を引きますね。

お次はヤマドリです。

Xのお友達が、「ヤマドリって、名前すごくない?」と言っていました。言われてみれば確かに、山の鳥って……。統べてるじゃん、山に居る鳥を全部。


こちらはキジのご夫婦です。

群馬の実家の畑によくいました。見付け次第母が「キジ男くーーーーーーーん!!!!!!」と叫び、キジは「ケーーーーーーーーーーン!!!!!」と鳴いて走って逃げてしまうため、野生の姿を近くで見たことがありません。

母は「呼んだら来ると思った」といつも言うのですが、来た事は無いです。

代わりと言っては何ですが、ヤマドリとキジの剥製が家にあったので、それをいつも愛でていました。羽がつやつや&つるつるで、撫でるとすべすべでとても綺麗なのです。


■第5章 陸鳥や水鳥のなかま

さてお次はこちらでございます!

宮沢賢治に「よだかは、実にみにくい鳥です。」としょっぱなから言われている鳥(よだかの星)。でも、タチヨタカなんかは一部で大人気ですよね。
目がぎょろっとしてて、口がガバッとしてて愛嬌がある。何を隠そう私も好きです。

こちらはパプアガマグチヨタカ。

不満そうな顔をしている。

かわいい

お次はペンギンです!

手前のオウサマペンギンと奥のコウテイペンギン、ネイチャードキュメンタリーでよく見る!!雛が可愛すぎるな。

ペンギンだけでもこんなに種類がいるんですね。ずら~っと並んでます。

ずら~~~~っと……

…………。  ??????? なん……


君、なんかちょっとおかしくないか。名刺を見せてくれるかね

オオウミガラス!!!!ペンギンじゃない!!!!!!!!

チドリ目、ウミスズメ科とのこと。ペンギンの仲間ではないようです。
図録によると、ペンギンと同じように、潜水してオキアミや魚を食べていたそうです。

「現在は絶滅」の文字が悲しい。こいつもういないのか……。この一瞬ですごい感情が乱高下した。

南極とその周辺ではペンギン。北極にはオオウミガラス。系統が違う鳥なのに、それぞれ歩んだ進化の道が似ていたという事なのですね。


■第6章 猛禽とそのなかま

さてお次は猛禽+その仲間です!!

かっこいい~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!

一番上にいたこのヒゲワシ、めっちゃでかくてかっこよかったです!!!
主食は骨髄ですって!!!

こっっっっっわ。

腐肉食性の鳥で、「本種は骨髄を主食にしている唯一の鳥といえる」との事。「骨を丸ごと食べて、強力な胃酸で消化する。大型獣の骨は上空から岩に落として割って食べる。」

強すぎる。とんでもね~~~~。翼を広げると3mくらいになるそうです。とんでもねぇ~~~~~~~~~。

隣にいた女の子が、「え~空から骨落とすんだって。これ自分の上飛んでたら、怖いね」って話してました。ね~。

ところで、展示の下にはこんな感じで、位置関係と連動した場所に名札がおかれています!!

これ見やすくてすごくよかった!!!


さて、お次は「猛禽とその仲間」の「仲間」部分です。

まずは「頭の飾りがすごい」でおなじみ、ヤツガシラです。


そのとなりに、頭がすごいやつがいました。こちらはギンガオサイチョウです。

その隣に、もっと頭がでかいやつがいました。ジャンプ漫画みたいですね。こちらはオオサイチョウです。サイチョウ目の頭、いいな……。

お次は、カワセミ科の方々が多くいるゾーン。

なんでスズメバチの巣が飾ってあるんだろ。

あ、すいません、スズメバチじゃなくてアカショウビン(カワセミ科)の巣だそうです。

アカショウビン

ハッハッハッなんだアカショウビンの巣かあ。

……。

いやスズメバチすぎるって。

まじで?アカショウビンが作ったの……?

という事で、図録を見てみましょう。え~~~図録によると、「キツツキが空けた樹洞や、崖に掘った穴、シロアリの巣やスズメバチの古巣など、多様な場所に営巣することで知られる」とのことです。

なるほど!!!!!!!!!

うわ、リユースしてるのか。賢いですね。しかもスズメバチの巣だったら、なんか他の動物も避けてくれそう。

シャカイハタオリとか、とんでもない巣を作る鳥もいますもんね。鳥の巣も実は面白いですね。

こちらはキバタン。YouTubeでキバタンとの暮らしを上げている方がいらっしゃり、フォローしております。やけにかわいい。

……お恥ずかしながら、つい先日まで「キバ」「タン」だと思っていました。「キ」「バタン」だそうです。キバたんじゃなかったんだね。


■第7章 小鳥のなかま

さて!!!7章に戻ってきました。こちらは、小鳥のなかまです。

お!カラスだ!!最も身近な鳥のひとつじゃないでしょうか。

ハシブトガラスはカアカア鳴いて、両足揃えてぴょんぴょん飛ぶそうです。
ハシボソガラスはガアガア鳴いて、両足を交互に動かして歩くそうです。

……って、手持ちの図鑑に書いてありました。

”鳴禽”て言葉初めて知った!!名前からして美声そう。ここらへんの鳥さんは、色がきれいな子がすごく沢山いました。

ミソサザイちっちゃ~~~~~~~~~い♡

ちっちゃめのハムスターより、更にちっちゃいかも。可愛い~~~~。


うぅ。

フウチョウコーナーに舞い戻ってきました。好き………………………………

こちらは、ポスターやチラシにもいた、フキナガシフウチョウです!!こんなに吹き流してて、飛び辛くないんでしょうか。

え、ていうか今思ったんだけど、これ剥製運んでくるのめちゃくちゃ緊張しない???

オジロオナガフウチョウのしっぽとかも、ポキッて行っちゃいそうですよ。もちろんしっぽが長い鳥ってこの子達だけじゃなくて沢山いるし。

カンザシフウチョウのかんざしの細さなんか、えぐいよ?

これを、大事に大事に梱包して、遠路はるばる運んでくるのか…………この量を……!!!!

気が遠くなりそう。

これはすごいです。運送屋さんにも、惜しみない拍手を送りたい。「鳥展の剥製をどうやって運んでくるのか」で、ドキュメンタリー映画が1本作れそうですね。


■第8章 鳥たちとともに

さて、先ほどの第7章で第一会場は終わりです。(フウチョウエリアはほんとに終わりの一歩手前にある。)

続いては第二会場!こちらはコンパクトな8章とお土産コーナーでした。

自治体のシンボルになっている鳥が紹介されています。

おっ群馬はヤマドリだ!へえ~~~~~。東京はユリカモメだそうです。

「鳥の名を冠したもの」も何個か展示されていました。これ、電車の正面にくっついてるアレでしょうか。こうして見るとでかいな。

以上で展示は終了です。続いてはお土産コーナーになりますので、散開して各自でお土産を見ましょう。

公式サイトのグッズページに一部商品が載っておりますが、これ以外にも盛沢山だったので、お土産見るのもめっちゃ楽しいですよ。

私はクッキーとキーウィのハンカチを購入しました!右の本は図録です(トリバサダーは図録を頂けるのです)。

クッキーは夫に1つ、会社に2つ買いました。お手頃だし「鳥展!!」て感じがして分かりやすくて良い~。個包装なのも助かります。

そして、、、できれば図録、、、、、買っていただきたい、、、、、、。

私は国立科学博物館自体が大好きで、しばしば特別展にも行くのですが、その際に必ず図録を購入します。

特別展に行き、帰って図録を読み込み、また再度特別展に行って「あ!!!これ!!!図録で見た!!!!」となる瞬間が最高なのです。

読了するにはかなり時間がかかりますが、逆に言えば長く楽しめます。コスパが良いね。

ということで、お土産の中で何をお勧めする?と言われたら「図録」です。


■おわりに

プロジェクションマッピングやってた

さて。写真をたくさん撮って来ましたが……とても全部は紹介しきれません!!

あと、まだフウチョウに会えた余韻から抜け出せていません。幸せすぎ。

本当に最高の特別展なので、機会がある方は、ぜひ足を運んでみてください!!そしてどうぞ楽しんできてね!!


ではでは、佐野あきおでした。

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