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アドマイヤビルゴについて


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セリ価格6億2640万円消費税込み、近藤利一の忘れ形見で「ビルゴは豊に」という遺言までついてる馬です。ここまで2戦2勝。とくに前走の若葉ステークスは強い内容でした。評判が上がらないはずありません。

今回の京都新聞杯は断然の1番人気となります。

まず血統の特徴は母父にミスプロ系のElusive Cityが入っていることです。ミスプロ系は総じてパワータイプが多く、一介のスピード馬ではありません。重馬場や直線に坂のあるタフなコースを得意とします。

前走の若葉ステークスは阪神で行われました。阪神は坂のあるコースで、そこで強い内容の競馬を見せたのも偶然ではないと思います。

上がり33秒台で高速馬場にも対応してみせました。

競馬の格言の1つに「クラシックは期待している馬から買え」という言葉があります。おそらく競馬ファンの中にはこの馬に期待している人はかなりいると思うので、ビルゴから買う人も多いと思います。というかほとんどでしょう。

しかし、私はアドマイヤビルゴはそこまで将来性は高くないと見ています。

まず1つ目の理由は血統です。先程も上げましたが、この馬の母父はElusive Cityというミスプロ系の馬ですが、実は日本の競馬で母父ミスプロの馬で大成した馬はかなり少ないのです。

最近だとシュヴァルグラン、スワーヴリチャード、マルターズディオサなどがいます。昔だとヴィクトワールピサ、ゼンノロブロイくらいでしょうか。これはミスプロ系繁殖牝馬の多さから考えると、かなり少ないと思います。

2つ目の理由は、体が小さい事です。430キロ台は牡馬としてはかなり小さい方だと言えます。今後、斤量が増えたり、3歳限定戦から古馬混合とかになったり、条件が上がっていくことに耐えられるか疑問があります。

母父ミスプロ系の馬の中にはシュヴァルグランのように長距離適性を示す馬も現れてきたりします。ビルゴもここ2戦ではスローペースの中、スムーズに折り合う競馬をしていて、距離も持ちそうに見えますが、私の感想からすると走っている時の頭の高さが気になります。

レースを使っていって、ストレスが溜まっていく中で今後も今のような折り合いのついて競馬ができるかはちょっと不安な気がします。ダービーまでなら大丈夫だと思いますが、将来的にはマイルあたりが中心になる気がします。

ただ、京都新聞杯に関して言えば、圧倒的1番人気に相応しいといっていいでしょう。

競馬センスが非常に良く、完成度が高い印象を受けます。本来はそんなにキレるタイプではありませんが、早熟の父ディープのせいか前走もキレてます。

また、京都新聞杯のメンバーもレベルが低い印象です。あっさり勝たれても当然、ダービーまでなら狙っていい馬にも見えます。




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