コロナワクチンについて数値的に確認しておきたいこと

ここ数日のニュースとして、最近コロナワクチン接種後に死亡した、といったものを見かける。しかし、1日当たり100万人以上も接種していれば、そのうち1人や2人はワクチンと無関係の原因で(←重要)亡くなってしまう人がいてもおかしくないのではないか。

このようなことを思ったので、今回このnoteを執筆するに至った。

今回は、このうち20~50代の人のみを対象に考えることにした。高齢者のワクチン接種はほとんど終わったようである上、10代の接種も始まっているとはいえ、そんなに数は多くないのではないかと思うからである。

厚生労働省によると、平成21年(2009年)の20代~50代の死亡者数は10.8万人(データが古くて申し訳ない。だが見つけられたデータの中で最新だったのがこれだったのである。12年経ってもそれほど大きく変わらないだろうとは思うので、今回の検証にあたってはこのデータを採用することにする)。1年間での死者数がこの数値なら、1日あたりであれば単純に365で割って298.13...人、およそ300人が不幸にも若くして亡くなっているということだ。1日で。

一方、20~50代の総人口は同年で約6500万人である。

さて、それでは検証に移ろう。現在(2021年8月)の新型コロナワクチンの1日接種回数は、かなりばらつきがあるが、大体150万回ぐらいとしてみる。

日本の20~50代の人口の6500万人のうち、1日あたり300人が亡くなっているということならば、同じ比率で、1日のワクチン接種者150万人のうち、同様に1日に亡くなっている人数も分かるはずである。

6500万:300≒150万:7

7人!?結構多くないか?(感想)

(特に、頭が悪い人々に)注意しておきたいのは、この7人という数字はコロナワクチンの接種と関係なく亡くなっている人の数である。先ほどの統計で、6500万人のうち1日で平均300人が亡くなっている主な原因というのは、悪性新生物や自殺、事故、各疾患などであり、同様の原因でも1日150万人のうち7人が亡くなる、ということである。

ん?ここで少し気になったことがある。

既に悪性新生物に罹っている人が、コロナワクチンを打って1日以内に死ぬとか、ワクチンを打って24時間以内に自殺する人とか、普通考えなくてもいい気がする。つまり、先に1日300人亡くなると書いたが、あらゆる死因をごちゃごちゃにしているのではないか、と思ったのである。

ここで、具体的な死因を確認してみることにする。厚生労働省のデータによると、20~50代の1年間の死亡10.8万人のうち、悪性新生物が約4万人、自殺が2万人近く、事故が6000人、とだれがどう見てもコロナワクチンと関係のない死因が結構ある。ワクチンによる副反応で死ぬのだとすれば、心疾患や脳血管疾患などの突然死であろうと考えられるからである。それ以外の死因は、ワクチンは絶対関係ない。例えば先に書いたように、ワクチンを打って1日以内に自殺した人は、ワクチンが死因ではないことは自明である。

ていうか、1年で自殺2万人弱か、多いなぁ…。まぁ、今回は関係ないが。

この辺の関係がなさそうな死因を引いてやれば、心疾患、脳血管疾患などの突然死で、毎年3~4万人が亡くなっているようだ。1日あたりで100人ほど。この値を採用すれば、コロナワクチン接種後、24時間以内に突然死する人は1日あたり2~3人くらいはいてもおかしくない。

さっきも書いたとおり、この人数はコロナワクチンと関係なく亡くなる人の数である。大事だから何度も書いておく。日本の20~50代のうち、従来でも1日で100人が、何某かの原因で突然死しているのである。ワクチン接種者のうち、1日で2、3人はその日のうちに突然亡くなっても統計的にはおかしくない、という話である。

いや、知らん。この計算と推論あってるか?自分で書いていて少し不安になってきた。

ちなみに、1日以内に亡くなる人の数なので、1週間以内に亡くなる人の数ならば7倍すればよい。今の計算では20~50代のみを考慮に入れているので、高齢者となるとこの数は桁違いに増える。また、ワクチン接種は6月頃から数十日かけて積極的に行われてきた。Twitterにて、ワクチン接種後に死亡した人数が1000人とか言っている反ワクチン派の人を見かけたけど、この辺を考慮すればそれぐらいは亡くなっていてもおかしくはなさそうである。飽くまでコロナワクチン関係なく。

結局言いたいことは、反ワクチン派が掲げるワクチンのネガティブキャンペーンのための数値にはさほど意味がなく、極めて自分勝手な解釈による主張であり、もっと冷静になって考えるべきである。彼らが掲げている数値などもどこが発表した数値なのかわからないものが多い。まあ言ってもどうせ彼らは聞かないだろうが…。

データ出典:https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai08/sankou3.html

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/suii09/deth2.html


せっかくの機会なので他に思っていることも書いてみようかと思う。

ワクチン接種後の死亡は特に稀なケースではないということはすでに述べたが、個人的に気にかかっていることは、その死亡原因とワクチン接種との関係が「不明」とされていることだ。いや、不明であること自体に疑いを持っているわけではなく、問題は「不明」という表記の仕方である。この表現は正確ではあるのだろうが、誤解を招きかねないのでは、と思う。

「悪魔の証明」というパラドックスがある。「ある」ことを証明するのは可能だが、「無い」ことを証明するのは不可能である、というものだ。

例えば、「宇宙人はいるか、いないか」という問いに答えを出すとする。この問いに、「宇宙人はいる」という結論を出すには、地球以外の星を探索し、一人でも宇宙人を見つけることができれば、その時点で前述の結論が出る。

しかし、「宇宙人はいない」という結論を出すことはできない。なぜなら、全宇宙に存在するすべての星を隅々まで探索して、「どこを探してもいない」という状況を明らかにする必要があるからだ。その状況になって初めて「宇宙人はいない」と言い切れる。しかし、地球上ですら深海などでは新種の生物が発見されるというほど未開の地が多いというのに、全宇宙でそれをやるなど物理的に不可能である。さらに、宇宙が無限大に広がっていると仮定すれば、その作業を完了させることは不可能となる。また、今は宇宙人はいなくても、今後どこかの星で新たに生命が誕生し、文明を持っていくという可能性がある以上、早急に結論を出すことはできない。

このように、「ある」ことは証明できても、「ない」ことは証明できないというのが悪魔の証明である。ゆえに、宇宙人を一人も見つけることができていない現状、「宇宙人はいるか、いないか」に対する答えは「不明」としかしようがない。

同様のことが、現在起きているコロナワクチン接種とその後の死亡の因果関係にも起きているのである。

ワクチンによる副作用が原因で死亡した証拠が一つでも見つかれば、ワクチン接種が原因で死亡したということが断定できる。しかし、接種と死亡の関連性が見つかってない以上、同様の断定はできない。かといって、これからでも見つかる可能性が否定できない以上、関連性が無いとも言い切れない。ここから導き出されるのが、「因果関係不明」という結論である。

「じゃあこれから見つかるかもしれないじゃないか!」と反論されるかもしれないが、個人的な見解を述べておくと、それはないと思う。ワクチン接種による副作用などおおよそ知れていることだろうし、もし関連があるのであれば早急に「ある」ということが判明するはずである。しかし、これほど発表から時間がたっても「不明」となっているあたり、今後にワクチン接種と死亡の関連性が見つかる可能性は極めて低い(つまりほぼゼロ)と考えられるからである。飽くまで個人的な見解であるが。

「因果関係不明」となっているのは、これまで関連性が見つかっていない、ということであり、ほぼ「因果関係無し」と言い切っていいんじゃないだろうか、というのが個人的な考えである。ただ、厳密性を考慮すれば「因果関係不明」という表現になるのだろう。

「因果関係は実際にはあるけど不明という表記で誤魔化している!」とかいう主張は論外である。これまで自分が書いたものを読めば、実際のところ因果関係無しの死亡がほとんどだ、ということが言えると思う。

ワクチンの副作用なんて100万人に数人というレベルで、1億人に接種しても数百人程度しかいなく、それも軽症なので、重症化する人は数人程度、死亡する人など日本に1人いるかいないかぐらいなんじゃないかと思うけども。

厚生労働省のHPに、副反応疑い報告について載っていたが、文字ばかりで私は読む気にならなかった。しかし、ここまでこの拙い文章を読んでくださった諸君らであれば、きっと読めると思うので、一応下においておく。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_hukuhannou-utagai-houkoku.html

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