2024年から落語会木戸銭値上げします

本当に言いにくいお願いです。
わたくしが主催として全国各地で行っている「三之助をみたかい?」という名前の落語会、そしてそれに準じる会として福岡県糸島市「三之助いと愉会!」と群馬県高崎市の「三之助三昧」の木戸銭を2024年開催時より500円値上げすることにしました。

現在の一般的な言語感覚だと「値上げさせていただきます」と言うのかもしれませんがどうも世の中させていただき過ぎなのです。値上げします、がたぶんよろしい言い方かと。丁寧に言い過ぎて本質を隠してしまう21世紀ですがそこは誠実に申し上げます。

2023年現在ではこれらの落語会の木戸銭は前売2500円、当日3000円というような運営をしておりましたが、これを前売3000円、当日3500円に。値上げ分の奮闘は自分でも心がけますが、なにぶん形のない数字のないものですからひたすらご理解をお願いするのみでございます。

理由はくどくど申し上げることも、お聞き頂くこともいまさらということではありますが諸経費高騰、これ一言に尽きます。コロナ後の移動宿泊費の値上がりは直接わたくしを打撃しておりまして、航空券なぞはもう買えない!って感じでこれは不幸中の幸いですが、わたくしのこれまで貯めた航空会社のマイレージをひたすら切り崩してやってきました。いわんやホテルをや。

そして同時に、値下げもします。
自分が若いときに受けた恩を若い人にお返しする時期にきたかと思い立ちました。若い人にもっと落語会に来てもらえたらと考えました。

ご予約頂いた大人と同伴の20歳未満の方からは木戸銭を頂きません。
20歳以上40歳未満の少し若いお客さまは前売料金を半額にします。

これですべて伝わると思うのですが、補足しますとこれらの割引はご予約・前売券をご購入頂いた方限定です。ざっくりでもいいのでそういう方が何人くらいいらっしゃるかを運営側でも把握する必要があります。会場の都合もありますからね。

その都合を考えるくらい来てくれれば嬉しいけど。

そして面倒くさいのでやかましいことを言いません。木戸口で年齢を確認するものを見せてくださいとか。未就学児童は入場できませんとか。すべて年齢は自称でけっこうです。あとは自分の心とご相談ください。

以上を総合いたしますと、わたしの落語会は「40歳にならないと正規の料金を払うことができない」ということになります。それで心が痛む方は、ぜひ受付で売っているグッズなどをお買い求めくださるとか、若い人を無理矢理連れてきてくれるとか、そんなことで十分嬉しいです。

値上げはしたけど、なんか嬉しい。
そんな2024年になれば、やっぱり嬉しいです。

2023年12月 柳家三之助


ここはわたくし柳家三之助を一番そばで応援していただくためにある場所です。それなりの覚悟を持って参加していただければ、一番のおもてなしをいたします。よろしければぜひご参加ください。