知的思考の技術 構造化について

分類に続き構造化もいまいち「!」とくるものがなく、何度も読み返してしまう章のひとつだった。
しかし前回分類について、感想を文章にしたら、意外と自分の中にフっと落ちてきたので、構造化についてもまとめてみようと思った。

例えば「売り上げが落ちた」を「分類の思考」では「客数が減ったのか」「客単価が減ったのか」「経費が上がったのか」など原因を分けていたが、「構造の思考」は「客数が減った背景には何があるか」「客単価が減ったのはなぜか」など原因を深堀していくような姿勢であるのかなという印象を持った。原因の深堀や要員のつながりを探っていく方法として、ツリー構造・マトリックス構造・swot分析・ポジショニング・PM理論などが紹介されていた。
後でこれらの方法について具体例を使って実際に構造図を作ってみたいなと思いつつ、本章は章末の文章が一番印象深かった。

それは西洋人と東洋人の違いが西洋医学と東洋医学の違いに表れているということである。西洋人は「分類の思考」が得意で東洋人は「構造化の思考」が得意という。そのため西洋医学は身体を構成する一部分が異常をきたすことを病気とし、その部分を治すことに焦点を当てることが治療である。しかし東洋医学では病気は全身の体内バランスの乱れより異常をきたしていると考え身体全体の治癒に働きかける治療をするのだと。

そう考えるとなんだがわかりやすい気がする。思考の話に戻したとして、確かにどちらが優れているというものでもどちらが先というものでもなく、どちらも大事で必要なことであり、分類・構造化のどちらも組み合わせて一つの「思考」になっていくように感じられる。
私の解釈が本当にあっているのか今ここで確かめることはできないけれど、自分的には何となく納得して次の章に進める、、、あるいはようやくこのテキストの全体像が見えてきたような、そんな気持ちでいる。

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