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算命学余話 #G56 「亭主元気で留守がいい」/バックナンバー

 90歳にしてノーベル物理学賞を受賞した真鍋淑郎氏の奥さんが、内助の功を最大限発揮して夫に賞を獲らせたという夫婦自身のコメントから、この夫婦関係に興味が湧きました。ノーベル賞を獲ったからといってその人だけが特別優れた学者というわけではありません。同じくらい優秀で功績のある学者たちも、ただ賞をもらっていないとか無名であるだけで、能力的には大差ないですし、そもそもノーベル賞の元となったスウェーデンの化学者ノーベルがダイナマイトの発明で巨万の富を築き、そのダイナマイトの破壊力が戦争に利用されるであろうことも想定していたことを考えると、本当にこの賞をもらうことが名誉なことなのか、喜ぶべきことなのか、疑問は残ります。
 そうは言っても、とりあえず一般論としては、この賞をもらうことは有識者にとって非常に名誉なことだと認識されているため、算命学的には、これは名誉の獲得である、と捉えています。つまり、必ずしも賢い人、算命学的な意味で真に英知のある人が獲るものだとは見做してないわけです。もちろん、過去のノーベル賞受賞者の中には、真の英知にまで到達した科学者もいたかもしれません。しかしそうした英知の持ち主は他にもこの世にいくらかいて、しかし彼らは名誉運がなかったが故に賞を獲ったり注目されたりすることがなく、ただただ黙々と英知の道を究めて生涯を終えていったのだと考えています。こういう人達は、往々にして名誉欲そのものがなかったりします。
 では当の真鍋氏はどうなのか。名誉運の人なのか(官)、英知の人なのか(印)。その宿命を見るとどちらとも言えそうですが、今回の余話はそこではなく、真鍋夫妻というユニークなカップルに着目してみます。というより、夫の真鍋淑郎氏の宿命から、この人と結婚する女性にとってのどんな利点や難点が見てとれるのか、という点に絞って、ざっくり鑑定してみます。

 副題の通り、真鍋氏の命式はずばり、「亭主元気で留守がいい」夫の宿命です。結論から言って、結婚相手を探している女性が「亭主元気で留守がいい」結婚生活を望んでいるのなら、こういう星並びの相手を探し当てればいい、という典型例です。しかもその留守の夫は働き者で、仕事で成功して将来的に名誉まで持って来てくれそうなのです。そんな都合のいい夫が宿命から探せると? まあ算命学は100%までは保証しないのが常ですが、理屈ははっきりしています。まず真鍋氏の宿命を見てみましょう。

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