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算命学余話マガジン #G21~G30

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中国古代占星術、算命学を学ぶ人のための一考察として執筆中の短編読本です。算命学の基礎は学習済みだけれどもその先を知りたい、という中級者・上級者を対象に綴っています。技術的な話が半…
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#算命学

算命学余話 #G30 「自動化と忘却、人間性」/バックナンバー

 前回のブログの記事の引用をもう一度振り返ってみましょう。出典は平野啓一郎氏の評論『自由のこれから』(2017年)。 ――自分の苦労の分だけ、他人も苦労していなければ損したような気分になる。  昨今のコロナ禍で登場した「自粛ポリス」や「マスクポリス」がこういう動機で正義を振りかざしていると感じているのは、私だけではないようです。かく言う私も、周囲に全く配慮することなく傍若無人に振る舞う人間はこの世から消えてなくなれと常々願っているし、そういう配慮をする躾を受けていない外国

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算命学余話 #G24玄 「中級編#1 位相法(合法)」/バックナンバー

 野生動物との濃厚な交流で知られるムツゴロウさんこと畑正憲氏には、ムツゴロウさんとしてお茶の間の人気を博していた頃には語れなかった奥義がありました。その奥義とは、動物と仲良くなるための究極且つ万能の方法です。しかしそれは子供が真似をするにはあまりに危険な技であったため、ムツゴロウさん現役のうちは固く口を閉ざしていました。現役を引退して子供達のアイドルでなくなり、隠居に近い執筆家となった高齢の畑正憲氏は、後世の研究者のためにとうとうその奥義を語ります。  それによれば、まず前

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算命学余話 #G22 「陰陽五行の配分と世界」/バックナンバー

 植物模様の美しい壁紙で知られるウィリアム・モリスは、インテリアデザイナーであると同時に詩人でもあり、社会思想家でもありました。当時の英国は産業革命以来の工業化を進めた結果公害を起こしていた時期であり、行き過ぎた工業化が自然や町の景観を崩し、人々の心身の健康を損なわせているという考えが生まれます。今日の環境保護意識の走りです。ちょうどこの頃マルクスの社会主義思想が知識層の注目を集めており、ウィリアム・モリスもマルクス主義に傾倒します。人間が金儲けの奴隷とならないよう如何に精神

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算命学余話 #G21 「自殺相と発狂相(加筆版)」/バックナンバー

 「土星の裏側」ブログを始めた初期の頃は、算命学についてのごく簡素なウンチクを無料で公開しておりました。しかしその後閲覧者数が増えたことにより、算命学関連の私見や技法を有料電子書籍『算命学余話』として販売することにしました。お蔭様で『余話』は今回で261回目。最近の『余話』の一回の記事容量は平均5000字ですから、A4用紙に印刷すれば4~5枚程度の短い読み物ですが、読者の方には継続してご愛読頂き、或いは数日のうちに何十冊も大人買いして頂き、誠に有難く思っております。ご購読頂く

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