聞こえのいい性善説に対する強引なアプローチ

今日投稿されたastarさんの現行のワンパターンなダイブメタに対する新たなアプローチがツイッターで波紋を呼んでます。


別に僕はastarさんと直接話したわけでもなければこの考えが本当にあっているかもわかんないけど結果的に今日起こったことについて僕の見解をまとめようと思います。


あの記事の目的

あの記事はバズらせるための要素が盛りだくさんです。「ワンパターンなダイブメタ」というタイトルから反感を大量に呼びそうです。文の最後にも「頭のキレる人なら〜」という言葉があります。この目的はツイッターで拡散させて「いや、この考えは違う。正しいのはこうだ」と多くの人の議論を呼ぶことが目的だと思っています。

そして結果としてTLで多くの人の記事への反論、賛同の意見を見かけました。またこれによりnonkeさんがダイブに関する記事を書くと宣言しています。

非常に楽しみです。


なぜ情報発信が盛んではないのか

OWを一年近くやってて、役に立つ情報サイトがない、だのここ最近ではD3watchが停止したことで海外のredditをまとめてる情報サイトがないから今求められてるのはそういうサイトだ!との声を聞いてきました。その通りだしそれが正しいんだけどサイト作成を結局誰もやっていません。正直僕はそこまで海外の情報に対して興味がありませんでしたが、OWの国内の役に立つ情報をまとめたサイトが必要だと思っていました。そしてOWpediaの話を持ちかけていただいて何本か記事を書きお手伝いさせていただいています。サイトコンセプトは誰でも記事を寄稿できるというものでサイトのトップページに寄稿者求む!との書き込みをしてありましたが積極的に記事を寄稿しようという方が現れることは少なかったです。

これはなぜかというと当たり前ですが記事を書くことへのモチベーションが働かないからです。まず書いてもお金がもらえない、報酬が書くことで誰かに「役に立った、ありがとう」と言われることくらいしかないことが原因だと思います。しかしデメリットは誤った記事を書くことで誰かにディスられるという恐ろしいものがあります。OWはレートやチームの戦績という明確で覆しようのない指標が存在するため自分より強い人に「お前の記事はクソ」と言われればその記事はもう一切の価値を持ちません。(たとえ内容が正しくても)また多くの有名がプレイヤーはプロチームに入っています。プロチームはスポンサーが付いていてチームの評判を下げないことがチームメンバーとして当然重要なことです。そのため自分個人の意見を書くことで反感を買ってチームに迷惑がかかることを考えると記事を書くことにインセンティブが働きません。

情報発信をするとこういうことを言われる可能性もあります。強いメンタルを持って臨みましょう。


現実問題の人を動かすアプローチ

誰かに記事を書いてもらいたかったり議論を巻き起こして戦術に対するツイートをしてもらうためには「誰かダイブメタについて教えてください!」なんてツイートしてもダメです。間違いなく0リプ0ファボ0リツイートでしょう。しかしその人が意見を言いたくなるようなことがあれば別です。そしてastarさんの記事にはわざと反論を呼び起こすような言葉が大量に盛り込まれていました。こうなることを最後まで予想して記事を書いたかわかりませんが多くの人がダイブメタに関するツイートをしています。

他に色々TLで流れてきましたが覚えてないので引用はこれくらいにしておきます。きになる方は上のツイッターで引用した方のTLを遡ってみてください。

また大会シーンに関わっている人とそれ以外の人でダイブメタへの理解がどれほど違うのか?トッププレイヤーがダイブをどう考えているのか?についても意識の違いが浮き彫りになりました。

ここからわかることは議論を巻き起こしたり多くの人に関心を持ってもらうために断定的で反論を呼びやすい言葉を使うことの有効性です。当たり前だけど世の中の誰もが自分の意見は正しいと思っているし、自己顕示欲の強い人なら自分が間違ってると思った相手には徹底的にSNSでぶっ叩いて自分の正しさを証明して気持ちよくなろうとします。その性質をうまく利用してあえて反感を呼びそうな言葉遣いをすることによって記事を自動的に拡散させ、ダイブメタの議論を呼び起こそうとしたのでは?と自分は思っています。

情報発信をしていく中で気付いたのですが初心者講座を書いたりサイト内に「記事を書いてサイトを盛り上げましょう!」的なことを書いても人を呼び寄せたり動かすことは難しいです。しかし今日のastarさんの記事は一日で今までのOWpedia全ての記事のPVを上回り、多くの人の関心を引き寄せ、誰かに記事を書くことを約束させています。これは影響力のない人が50本の初心者講座を書くよりも影響力が大きいでしょう。そしてそれを成し遂げた原因は「多くの人の自己顕示欲を利用したこと」「SNSの性質をうまく利用したこと」だとと思います。自己顕示欲といえば聞こえは悪いですがなんか頭悪そうな記事の書き方してる人にちょっとツッコミを入れてやるかくらいの気持ちですね。通常のやり方ではできないほどコミュニティを盛り上げたastarさんはこれを狙ったか狙ってないかはわかりませんが今日の記事の影響やその結果はとても大きいと言えるでしょう。

僕も上の意見に強く賛同します。「こいつの意見はクソ」というだけではなくて実際それにどういうメリットとデメリットがあってこうした方がいいと意見を記事にして多くの人に公開した方がただダメだというよりもよっぽど建設的で多くの人に役に立てるのではないでしょうか。


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