GamerCoachの描くeスポーツのビジョン
こんにちは、GamerCoach代表のsanma3です。
サービス開始して一ヶ月半たち、サービスを立ち上げた目的であるOverwatchとFortniteの取り扱いが開始してひと段落ついたので今の気持ちを忘れないうちにまとめておこうと思います。
コーチングの現状
GamerCoachを通してここ一ヶ月で手応えを感じているのはコーチング文化の普及に明らかに一歩前進できたことです。そもそもこのサービスを開始させる前はコーチングしてお金を取るということはほとんど行われていない状態でした。しかしサービスを作りお金を払ってコーチングを受けるということが当たり前になったおかげで文化としての普及に一歩目を生み出せたと感じています。自分はゲームコーチングの需要は確実にあり、誰かが一歩本気で取り組むだけでテニスや筋トレのように文化として普及して行くだろうと考えていました。そして、これからはいかにそのゲームコーチングの垣根を広げ優秀なコーチを集め、コーチング実績を上げていくかという段階に入ったと思います。
GamerCoach以前の日本のプロゲーマーのビジネスモデルは以下の三つをもとに成り立っていました。
配信、イベント出演、大会賞金獲得の三つです。GamerCoachはここにコーチングというファンやコア層のユーザーから直接お金をもらうという形を提案しました。ちなみに現行のプロゲーマーのビジネスについては吉本のインタビューがわかりやすかったです。
現実的にフルタイムのプロゲーマーは日本にはほとんどいないのでバイトや仕事の代わりにコーチングを行なってもらえればというのが当初の仮説でした(実際にはこれは少し間違っていたのですが後述します)
コーチの適性は?
今チケットが売れているコーチは3つの特徴があります。
1.コーチング実績がある
2. 攻略サイトを運営している
3.人当たりがよくプロフィールがしっかりしている
この三つの要素が売れているコーチの特徴です。受講者の方がプロフィールを見て「この人にコーチング受けたい!」と思ってもらえるためには過去の実績は大きな武器になりますね。
また攻略サイトを持ってたり配信してる人はチケットを買うときにある程度人柄がわかるため大きな手助けになります。
そのためプロゲーマーの新たな収入源と考えていたのですがコーチとプロゲーマーの適性はかなり異なるため無理に両立する必要もないかなと思います。またプロゲーマーは当然練習する必要があるためコーチングに時間を割くことが難しい方もいます。特にLoLの場合、LJL期間中にコーチングを行う人はおらずオフシーズンになったらやるかもしれないという意見を複数いただいたためリーグのあるゲームもシーズン中の両立は難しそうです。
コミュニティに貢献してる人がちゃんと報われてほしい
自分は情報発信を行いコミュニティに積極的に貢献してる人がなんらかの形で報われてほしいと考えていました。自分自身OWで攻略サイトをやっていて合計30万PVくらいあり結構読まれてるサイトを運営していたんですが正直やっててほとんど見返りはなかったです。グーグルアドセンスの収入とサーバー代でちょうどとんとんくらいでした。また記事を読んで役に立ったよ!とリプライくれる方も合計五人くらいでした(直接感想をくださった方には本当に感謝しています!)
ゲームで情報発信したり誰かの役に立つことしてなかなか直接的な見返りは見込めなかったのですがGamerCoachを通してコミュニティに貢献してた人が少しでも報われれば本当に嬉しいです。
eスポーツを盛り上げるってなに?
よくeスポーツを盛り上げると言っている人がいますが自分の定義とは少し異なるかと思います。
イベントや大会を主催すればそのタイトルが確実に盛り上がると思いますがそれはスポット的なものでシーンに継続的にお金の流れを生み出しゲーマーの活動を支援していくこととは異なるかと思います。
自分が定義するeスポーツを盛り上げるとは「eスポーツに関わり仕事をしている人が一円でも多くの収入を手に入れ継続的な活動を支援すること」だと考えています。
そのためにはボランティアだったり有志の集まりでの活動はどうしても限界があるしお金を回してコミュニティで活動している人が儲かる仕組みづくりをする必要があります。
eスポーツという枠組みに対して新たなスキームを用意し、多くの人にそれを使ってもらったり人を巻き込んで流れを作りお金の流れ、人々の注目を生み出すことこそがeスポーツを盛り上げることだと思います。
そういう意味ではGamerCoachはコミュニティに対し新たなシステムを提案しお金の流れを生み出せたと思います。
また私が個人的に注目している取り組みは高校生にパソコンを配り大会を実施する毎日新聞とサードウェーブの取り組みです。
これは非常に素晴らしい取り組みだと思います。サッカーや野球のような日本国民のメジャーな文化にするためには義務教育の中に入り込む必要があります。高校生のLoL全国大会を開催するというのは義務教育のなかにeスポーツが入り込む大きな一歩だと思います。今後もこの取り組みに注目していきたいです。しかし気になるのが同じ高校という枠組みに縛らなくてもゲームはオンラインでより強く、気の会う仲間を集められるからローカルに縛る必要があるのか?ということです。ネットでチームメンバーを募集すれば簡単に集まります。それを差し置いても同じ高校の中でメンバーを集めわざわざ高校生という枠組みの大会に出る必要があるのかが少し気になっています。例えば一人がダイヤで一人がブロンズだとしたら同じチーム内でもコミュニケーションなどで問題が生じそうです。そういう問題がありそうですが今後LOL部やOverwatch部といったゲームの部活動が日本に浸透していくのかは気になるところです。
行動を起こし新たな価値を提案する
私はGamerCoachがサービスを開始して以降常にeスポーツをもっと盛り上げるためになにをすればいいのか?ということを考えています。当面はGamerCoachのサイトの改善、コミュニティへの浸透を行なっていきますがある程度落ち着いたら他にできることをやっていきたいと思います。
例えば海外の事例だとTSMが40億円を調達したという事例があります。この記事のソースやプレスを確認したわけではないのでどういうアップサイドを見越しての調達かまでは把握していませんが海外の事例を参考に日本でも何かできるのではないかと思います。元はと言えばGamerCoachも思いつきは自分のアイデアでしたが実際にビジネスとしてやろうか決めたのは海外で同様のサービスが3億円調達していたというニュースを見たことが大きかったです。
毎日新聞のようにパソコンを配って大規模な大会を起こすことは資本がないと難しいですがwebサービスを作りスキームを提案することは誰にでも可能です。これからもGamerCoach以外にも海外での情報をキャッチアップし続け少しでも役に立つようなスキーム、行動を提案し続けていきたいです。
eスポーツの発展に使います!