【話のネタ】新解釈!正直村と嘘つき村
あなたは論理学者です。
今、昔から話には聞いていた嘘つき族と正直族のいる島にいます。
嘘つき族は常に噓を言います。
正直族は常に本当のことを言います。
正直族のいる村に向かっていますが
ある分かれ道に来てしまい、どっちが正しい道かが分かりません。
そこにいた現地人に1度だけ
イエス・ノーで答えられる質問をすることができますが
その現地人が嘘つき族なのか正直族なのかはわかりません。
どのように質問をすればよいだろうか。
・・・一体いつの問題なのか、と。
答えはよくわかんないけど見たことあるやつね、と。
そう思いますよね?
私だったらそう思います。
しかし、全然有名でもないし話題にもなっていないですが
数学者のマーティン・ガードナーの数学のコラムでこの話題に触れており、
めちゃくちゃ好きだったので紹介させてください。
(ちなみにガードナーは2010年に亡くなっており、コラムも20年ほど前のものになります)
一般的な回答としては、
『この道が正直村に行く道かあなたに尋ねたら、
あなたはイエスと答えますか?』
です。
ちょっと、もうあんまり頭を使いたくないのですが
少し頑張ってみますね。
分かりやすく整理してみると
・正直村につながる道の場合
正直族➡イエス。
嘘つき族➡ノーと答えるべきだが、イエスと答えますかと言われているので、ノーと言ったら本当のことになってしまうので、イエス。
イエスと言われたら、どちらにせよ正直村につながっている。
・嘘つき村につながる場合
正直族➡ノー。
嘘つき族➡イエスと答えるべきだが、イエスと答えますかと言われているので、イエスと言ったら本当のことになってしまうので、ノー。
ノーと言われたら、どちらにせよ嘘つき村につながっている。
・・・なるほどわからん!
まぁ、ざっくりいうと【嘘×嘘=本当】ってなるように質問をすれば、
正直族だろうが嘘つき族だろうが本当のことしか言えないってことなんですが。
今回はそこを言いたいわけじゃなくて!
本当に言いたかった答えとしては
『正直村では、今ビールがただで振舞われていることを知っていますか?』
です。
この答えの背景として面白いのが、
まずこの問題自体がとても古いということです。
一般的な回答自体も回りくどすぎてよくわかりませんし、
この問題自体世界中で出されており
いい加減地元民も気づいてしまうだろう、と。
嘘つき族であるなら、あえて本来と違う答えを言って
真の意味で嘘をつき通してしまうのが
真の嘘つき族の一員なのではないかと…!
なので、この真の嘘つきに勝つための方法が
『正直村では、今ビールがただで振舞われていることを知っていますか?』
と、聞くことだったんですね。
・正直族の場合
『いいえ』と言って正直村に行く。
➡あとを追えばOK。
・嘘つき族の場合
『はい』と言って正直村に行く
➡あとを追えばOK。
・真の嘘つきの場合
こちらが騙していることも考慮し、『はい』と言って嘘つき村に行く。
➡あとを追ってしまえば、騙されたことになってしまう。
しかし本当にビールがただで飲めたかもしれないというジレンマを真の嘘つきには与えることができるので、精神的な勝利と言える。
また真の嘘つき族には尊敬の念を抱け、清々しい気持ちになれる。
まとめ
どうです?
個人的にはめちゃくちゃ好きな話で
本で読んだときはかなり面白かったんですけど、
実際に何人かの人に話したんですが
全然ウケなかったんですよね。泣
ってか
説明するのがめちゃくちゃ難しくて
これを話そうって思うこと自体が
難易度高いんですよね><
でも一度ちゃんとまとめたいと思っていたので、
今回この記事が書けて良かったです!!
我が人生に一片の悔いなし!!
ちなみに
このコラムが書いてある本は
『ガードナーの数学パズル・ゲーム』
ってやつです。
もっと詳しく説明はされていますし、
ほかの回答も紹介されているので興味のある方は是非!
お気持ちだけでうれしいです!!!!!ありがとうございます!!