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「わかりやすさ」とは何か

文章やスライド、わかりやすく伝えたいですよね。

これはカニを説明する時の説明のイメージです。
①文章(Wikipedia抜粋)で導き出されるカニの解像度が十分なもの

②もう少しわかりやすく説明しようとしたときに「言い換え」「省略」を行うと既に解像度は失われています。

③さらに簡単にすると、もはや不鮮明なので、カニじゃなくてエビ?タコ?とか誤解する人も出てくるでしょう。でも、子ども相手にはこのくらいの情報量しかキャッチしてもらえません。TwitterのTipsなんかはこういうことだと思っています。

あくまで、(簡単で極端な説明)は、「解像度の低いカニ」の説明にしかなっていません。
また、(簡単で極端な説明)が「カニ」に当てはまっても、「カニ」=(簡単で極端な説明)ではありません。
(例)カニは甲殻類だが、"甲殻類=カニ"とは言えない
これを逆に解釈してしまうことが多くの誤解のきっかけだと思います。

人はわかりたい生き物です。重力のように自然に「わかり」に向かいます。その過程で、自分の読める解像度で情報を濾してしまうのだと思います。
目の粗いザルは多くの情報をとりこぼしています。

「整理」は、わかりやすさに直結します。
デザインの四原則を使うと、多少の恣意は入るものの、情報量を失わずに「わかる」に近づけることが可能です。

「言い換え」「例え」「省略」「極論」これらは確かにわかりやすさには向かっても、少なからず正確性を犠牲にしており、別の伝わり方をするリスクがあります。
「わかった」ではなく「わかった感」で事足りるケースも多々あるため、大事なのはその理解度の粗さを自覚していること、共有していることだと思います。


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