進む水道管経年劣化/AI診断で破断リスク軽減/破損確率を可視化/莫大な費用最適化/ピンポイント更新可能に
私たちの暮らしに欠かせない水道水。近年は水道管の老朽化による破断事故が全国で相次ぐ。厚生労働省によると全管路延長(72万1873キロメートル)に占める法定耐用年数(減価償却を計算する上での基準年数)は40年とされており、40年超の割合は2018年現在で17・6%に達する。一方、管路更新率(更新された管路延長を総延長で割った値)は0・68%にとどまる。今後20年で更新が必要な管路は1981年以前に整備された17万3900キロメートルと全体の24%程度に上る。これらを平均的に更新していくには1・22%程度の更新率が必要となるが、現実的ではない。どのようにして課題を解決するのか。その一端を紹介する。
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