中国、電炉鋼2億トン視野/25年粗鋼比率20%に拡大/鉄スクラップ市場揺さぶる
【上海支局】中国は電炉の能力を増やし、全国粗鋼生産に占める電炉鋼の比率が2025年に15―20%と20年の10・4%から大きく上がる見通しだ。政府系シンクタンクの冶金工業規画研究院が電炉鋼の調査をこのほど公表した。全国粗鋼10億トンの想定で電炉鋼生産は約2億トンと5年で倍に増える計算。政府は脱炭素に向け粗鋼を減らす方針だが高炉から電炉へのシフトを促しており、電炉導入に拍車がかかる。原料の鉄スクラップの消費と輸入が増えるとみられ、日本の鉄スクラップ価格や鉄鋼企業の経営を強く揺さぶりそうだ。
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