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JX金属の伸銅品戦略/百野修・取締役常務に聞く/下期もフル生産続く/室蘭銅合金、来年上期に本稼働

 前年からの新型コロナウイルス禍によるテレワーク関連需要のほか、車載関連も回復を続け高機能伸銅品の需要は一段と高まっている。しかし、旺盛な需要を背景に需給のタイト感は強まり、伸銅メーカーはフル生産を続けるが需要家の要望に応えきれていない状況だ。精密コネクター用の高機能銅合金条やフレキシブルプリント基板(FPC)向け圧延銅箔に強みを持つJX金属の百野修・機能材料事業部長(取締役常務執行役員)に、市場環境や事業方針を聞いた。


 ――2021年度上期(4―9月)の状況を聞きたい。


 「好調なテレワーク関連需要やスマホメーカーの新機種投入などを受け、通信機器向けの引き合いが非常に良かった。車載関連も新型コロナウイルス禍から回復が順調に続いた。20年度上期の平均販売量は3500トンで、前年同期を500トン程度上回り生産長さも1割近く増えた」

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