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造幣局150年 近代銅産業の系譜(1) 世界最大の造幣工場 銅加工精錬の技術センター 金属産業の礎きずく

 造幣局が、開所150周年を迎えた。1871年(明治4年)4月4日、大阪天満の川崎村(現・大阪市北区天満1丁目)で開所式を挙行して以来、近代経済の根幹となる貨幣を造り続け、その歴史的な意義は今後も揺らぐことはない。そして、この造幣局は我が国の銅精錬業や伸銅業の成立に多大な影響を与えてきた。本連載では造幣局の歩みとともに、その技術が近代銅産業に受け継がれた系譜をたどることにする。

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