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中山製鋼所・中部鋼鈑が業務提携 一問一答 強み生かし相互補完 まずは製造受委託から

中山製鋼所と中部鋼鈑は27日、包括的業務提携契約を締結した。中山は中部に半製品・スラブの製造委託数量を拡大し、厚板製造の一部も委託する。中部が検討する電気炉更新で中山が協力する。同日夕、都内で行われた箱守一昭・中山製鋼所社長、重松久美男・中部鋼鈑社長の会見要旨は次の通り(敬称略)。

――中山が中部に委託しているスラブ製造数量を拡大するが、どれぐらい増えるか。また厚板の委託数量は。

箱守「中山のスラブ鉄源量は2021年度で90万トン(21年度下期予想を年度換算)を想定し、前年度比16万トン増える。うち外部購入分は9万トン増の33万トン。外部購入分の中で中部への委託分は20年度の3万トンから、21年度は10万トンまで拡大する。中部は主要調達先になり、電気炉生産が20%程度増加する。長いスパンで見れば現在のスラブ製造委託先から中部に切り替えることがあるかも知れないが、直近では数量増の部分で中部への委託を増やす。厚板の製造委託は年間数千トン程度。今回のスラブと厚板の製造受委託で、それなりのコストメリットがある」

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