点検 鉄鋼市場 4―6月 特殊鋼・ステンレス

特殊鋼 需要底堅く、フル操業継続 流通、在庫積み増し意欲

 4―6月の構造用鋼需給は、自動車向けを中心に不透明感も見られるが、建設機械や産業機械向けなどが底堅く、タイト化が続く見通しだ。高炉・電炉メーカーの多くでフル操業が続き、一部では納期の遅れも出てきた。流通は長期にわたって在庫調整を進めていたことから、一部で在庫積み増し意欲も見られる。年末から年初にかけて、メーカー各社が発表した契約価格の発表を受け、4月以降にも市況の一段高が浸透しそうだ。

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