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つなぐ自動車新時代 (下)/カーボンニュートラル業界全体で実現/収益確保体制を構築

 昭和電線ホールディングスの100%子会社で巻線の製造を担う昭和電線ユニマック(本社=三重県いなべ市、山村隆史社長)は26年度、車載向けの平角巻線の製造能力を19年度比で8倍以上に引き上げる。EVに搭載される駆動用モーターに使われる巻線は、高い耐電圧性が求められており、わずかな酸素量の違いや、ミクロン単位の傷が製品の不具合につながるため、高品位な無酸素銅に注目が集まっている。同社の平角巻線には、銅の純度が99・99%以上で酸素含有量が10 ppm以下という特長を持つ高機能無酸素銅線材「MiDIP」が使われている。品質を武器に拡大する平角巻線市場を取り込む考えだ。

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