工場ルポ/日本冶金・大江山製造所(上)/地元鉱山ルーツにニッケル製錬/世界唯一の半溶融製錬法
日本冶金工業は「都市鉱山」のリサイクル原料を使うニッケル生産量を月間400トンへと現状比倍増する方針だ。リサイクル原料はステンレス鋼向けに自社製錬するニッケルの4割強を占めており、将来的に100%を目指す。世界的に唯一の方法でフェロニッケル製錬を行う大江山製造所(京都府宮津市、館農昇製造所長)で保管施設や自動破砕機を整備し、不純物除去技術も確立する。現状で原料の6割弱を担う輸入ニッケル鉱石の調達リスクを回避するとともに、循環型社会にも貢献する。
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