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経営戦略を聞く/フルサト工業/古里龍平社長/技術商社として存在感/マルカ統合 海外展開シナジー期待

 資材商社のフルサト工業(大阪市中央区)は、コア事業における高効率生産体制構築や機能強化などの基盤整理を進める一方、機械商社のマルカ(大阪市中央区)と経営統合し、10月1日付で共同持ち株会社「フルサト・マルカホールディングス」を設立、技術商社としての存在感を一層高めていく。古里龍平社長に、現状と今後の展開などについて聞いた。


 ――足元の経営環境認識から。


 「機器工具事業は、自動車関連の消耗品やEV関連が伸び、半導体関連も全体的に好調で、先行きも期待できる。機械設備事業も工作機械が外需を中心に増加し、下期以降は内需も回復見通しにある。建設配管資材事業は、建築需要の落ち込みで4―5月がボトムだったが、6月以降回復傾向で、今後物流や工場などの大型案件中心に増加が見込まれる」


 「当社グループの4―6月期連結業績は、売上高が前年同期比3・5%増となったが、セキュリティ事業の減収による売上総利益率低下、販売費や一般管理費の増加で、営業利益は同66・9%減、経常利益は同35・5%減、純利益は同53・2%減となった」

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