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「金属リサイクル 未来への展望」上場大手各社首脳座談会2 上場の狙い 鈴木孝雄氏(リバーHD会長) 静脈産業再編へ質上げる 佐野富和氏(エンビプロHD社長) シナジー生む経営統合を

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 佐野「昔は『なぜ父がこんな仕事をしているのか』と恨みがましく思ったこともあったんだけど、15歳の時、私が生徒会長に選ばれたことを伝えたら、父はぼろぼろ泣いて『おれみたいな男にお前みたいな子供ができてうれしい』と。その言葉と涙を見て父を喜ばせたいと思うようになり、家業を継ぐことにした。そのような『喜ばせたい、役に立ちたい』と思う対象が、両親、家族、社員、取引先、社会、というように広がっていき、上場に至った」


 高橋「もちろん社員・業界のイメージをよくしたいという思いがあり、さらに業界に対してわれわれが上場することで一石を投じたいなと思った。そんな時、上場してから地元の同業者の社長たちとばったり会ったんです。先輩方です。みんなが『よかったなあ!』って握手してくれて。この業界はいい人が多い。忙しいからうつつを抜かして遊んでいるような人はいなくて、毎日相場を見て売ったり買ったりしている。その割には社会的評価が低い。見てくれだけで判断されて。上場することでそれを乗り越えられるような気がした」

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