資源インフレ/及ぶ業界変革の波/非鉄編(2)/レアメタル/EV用、リン酸鉄系に「漁夫の利」/アンチモン、資源ナショナリズム再び

 インジウムは4・6倍、ビスマスは5倍、セレンは13倍――これらは2010年代に付けた高安値の差を倍率にしたものだ。市場規模が小さいレアメタルの相場は、ひとたび供給不安が生じれば投機買いが入り急騰する一方、その反動で冷やされやすい。現在、資源インフレの波を受けコバルトやアンチモンは史上最高値に迫るが、需要離れリスクをはらむ鉱種と、そうでない鉱種では、相場の方向性は分かれそうだ。

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