錫需給の異変(上) 市場制御で官民対立 インドネシア、取引所出来高を圧迫

 海外相場が騰勢を強めている錫。ロンドン金属取引所(LME)相場は2カ月で25%急伸し、6年半ぶりの高値を更新した。生産各国の減産、世界的なコンテナ船不足による滞貨、LME在庫減少などの供給不安が背景にあるが、一方で最大輸出国のインドネシアの態勢にも変化が起きているようだ。同国の情勢を世界需給の動向と照らし合わせながら、今後の錫需給の展望を探ってみる。

ここから先は

1,791字 / 1画像

¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?