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「JFEエンジニアリング 環境本部長に聞く」取締役専務執行役員 関口真澄氏 M&Aにもチャレンジ 「マイクロソフト」目指す

 JFEエンジニアリングの環境本部は今期、大型の受注が相次ぎ受注高は過去最高水準の2500億円を超えそうだ。国内はリソース整備に自動運営のソフト開発、CO2排出低減などに注力。海外では施設・設備建設だけでなく、メンテナンスなどサービスを含めた事業展開を進める。関口真澄本部長に国内外のマーケット環境や向こう10年の見通しなどについて聞いた。


 ――まずは業績の推移から。


 「19年度の環境本部の受注高は1506億円、売上高は2009億円、セグメント利益は150億円強となった。受注内訳は国内の新規案件がゼロだったことで低い数字となった。基幹改良(大規模改修工事)が3件だった。海外では欧州で300億円を超えた。これは子会社のスタンダードケッセルがベルギーのバイオマス発電案件を受注したほか、英スコットランドの大型発電設備を受注したことが寄与した」


 「20年度は大型設備向けが多く、受注高で2500億円超を確保できそうだ。売上高は2000億円弱とみている。海外は欧州が好調で、受注は500億円程度となりそうだ。比率でいえば約20%だ」

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