日本製鉄 事業部長に聞く/園田裕人執行役員/棒線/QCDDの価値、価格に反映
――足元の棒線マーケット環境は。
「上期は棒線各ミルで上工程や圧延工程、付帯ラインの能力がひっ迫する中、受注明細の内示変動や在庫状況などを精査した上で、生産・出荷の安定化に努めた。夏ごろから半導体不足に伴う自動車減産影響が顕在化してきており、動向を注視している。下期はその影響が深刻化し、国内自動車生産台数は当初予想から1割減になるとみているが、2022年1―3月期以降の挽回生産も想定しており、上方・下方いずれの変化にも安定的に対応できるよう製販一体で体制を整えている。足元の自動車減産はサプライチェーンに起因する一過性の事象で、半導体不足が一服すれば自動車需要は22年度以降も堅調に推移し、鋼材需給についてはタイトな状況が続くと想定している」
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