中国で電力供給制限強まる/鉄鋼需要・生産に影響/日系企業、操業不安広がる

 【上海支局】中国で電力供給制限の動きが強まり、日系企業の操業に影響が出始めている。特に江蘇省で厳しく行われ、日系の繊維や化学、鉄鋼関連の工場が一時停止を余儀なくされている。自動車生産などのサプライチェーンが滞り、経済や鉄鋼需要の後退につながりかねないが、一方で鉄鋼の生産が抑制され、需給は引き締まる観測が強く、鋼材市況は上がり続けている。電力制限は年末まで断続的に行われる見通しで需要産業の操業不安は続くが、鉄鋼需給は秋の需要期の中でよりタイト化しそうだ。

ここから先は

790字

¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?