【中級者向け解説④】三合連(組織構造)

0.目次
1.三合連の基本的組織構造
2.最高法規「范帝と玉簾部」
3.皇帝の代行者「三合連四頭」
4.下部組織

1.三合連の基本的組織構造
三合連の組織構造の中核に范帝の座が存在する。これを「玉簾部」という。
玉簾部の下に三合連四頭が存在している。范帝と四頭の直接組織が三合連大本営に分類される。この五者によって催される邂逅が存在し、これが「三合連皇帝四頭会議」と呼ばれている。
これらが三合連全体の唯一の意思決定機関となる。范帝の詔とされた決定事項が示され、四頭を通じて彼らが直轄する世界中の三合連下部組織に伝達される。下部組織はその命令に従い、または強制され実行する兵隊となるのである。

2.最高法規「范帝と玉簾部」
玉簾部は范帝の居城とされる地であるとされる。
それ以外の情報は何もない。
玉簾部に存在するのは范帝だけではない。范帝を警護し、防衛する近衛兵団「禁軍八旗」が存在する。
この八旗こそ三合連において最も奇怪な点でもある。
この八旗と呼ばれる兵団は、近衛軍であるにもかかわらず総勢力150万人、2023年時点での三合連の総勢力の過半数に該当する軍団である。
三合連が絶対無敵と恐れられる点であり、力の根源である。仮に范帝を崇拝している四頭含む、全ての下部組織が一斉に反旗を翻しても鎮圧するだけの力がある。また八旗は兵站を必要とせずに行動でき、飲まず食わずで3日近く戦う継戦能力を保有している。
敵対分子や第三勢力が長年捜索しているのは范帝の居城とされる玉簾部である。范帝と禁軍150万人を隠匿するだけの拠点を、今日に至るまで何者も見つけられていない。


2.四頭
三合連において「范帝への謁見を許された」四人の権力者である。

その四者の内訳である。
葬送部「三合連回部新疆の総長」「鷲頭 エウヌーク」
医療部「三合連香港大東亜の代表」「虎頭 鄭族の大翁(フィリップ=テーラー)」
聖教部「オーシン聖教会の大神父」「蛇頭 デモン4世」
「三合連日本支社の隊長」「兎頭 十八夜帝兎」

四者はかつて傭兵隊会議において范帝の即位を提案した者たちである。
架空の皇帝を擁立し、三合連を簒奪した四者は、その皇帝唯一の代行者として三合連を統制支配している。范帝神格化に際し、四頭はそれぞれに役職が与えられ、范帝中心の三合連統治体制を永久化させるべくその任を受けたとされる。


聖教部は范帝の神格化のために聖典「范帝神書」を編纂、范帝崇拝の教理教説を確立し、傭兵隊の理念とした次世代の教育を行った。同時に范帝の異教に染まり切った果ての異教者たちを従えた対異教兵団「教会の聖歌隊」を育成、保有しているとされる。

葬送部は范帝の殉教者を埋葬し、死後の安静と救済を祈られる。
しかしながら、それと同時に三合連の離反者と、范帝の理想の冒涜者を粛清、懲罰する処刑隊の役割も担っている。エウヌークを総長とした「肉鷲の騎兵隊」は、聖歌隊同様に対異教兵団として構成されており、遭遇したものは跡形も残らず殲滅される。

医療部は三合連の兵士たちの療養と回復を行う機関である。
彼らの作る仙薬と呼ばれる薬には、万病に効き外傷にも有効、更には死にさえ有効な薬であるとされる。

日本支社は、他の三組織と異なり特別な役職は与えられていない。
しかしながら范帝への忠誠心とその理想を真に理解した者として四頭に加えられた。

三合連を支える四頭は「范帝の崇拝者」として三合連を絶対化した。
架空の皇帝の嘘を守り抜くにしてはあまりにも過剰なまでに。このようなことから范帝は実在すると言われていたり、言われていなかったりする。



3.下部組織
下部組織は三合連における八旗を除く主要な構成員である。一部の三合連不可侵領域を除き、世界各地に存在している支部とその傘下組織などがこれに該当し、各組織が四頭によって取りまとめられている。

オーシン聖教会が欧米を統制
三合連回部新疆が中東アフリカ、西アジアを統制
香港大東亜が東アジアと南米を統制
極東大日本が日本全土を統制

皇帝四頭会議での決定事項や范帝勅令などは「范帝ー四頭ー四頭組織ー下部組織」の順に通達される。また四頭や下部組織の上層部の命令などはその下層に当たる組織や人物に通達される。三合連とはこのようなカーストを敷き、その最上位に范帝を据えることによって管理運営されている。
このような統治体制を引く理由には、構成員は必ずしも范帝を信仰崇拝しているとは限らないからである。三合連の下層の構成員は三合連を帝国宗教ではなく、単なるマフィア程度に認識している。范帝の理想や、崇拝の重要性、教理などは重要視していない。もちろんそのような態度を公に示すことは粛清の対象であるため行わないが。下級の構成員の多くは三合連の武力や強さに興味を示しており、暴力によってより強大な存在に至ること、その力によって特定の目的を果たす事を目的とする者が多い。
とにかく三合連の上層と下層で組織に対する認識の齟齬が大きいという事もこの組織が抱える一つの問題点だと言える。しかしながらそのようなデメリットを帳消しにしてしまうほどの勢力を持つ三合連の上層とは、まさに世界への脅威と言えるのかもしれない。

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