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【キャリコン学科試験対策】 88点取れた私がやったこと、おすすめの勉強法

長かった養成講座が終わり、ひといきついたのも束の間。国家試験対策を始めなきゃいけないけど、いったい何をすればいいの?

学科試験の範囲は広いし、理論家も多すぎる。統計だって、どれが出るのか見当もつかない。

論述試験は、手書きであれだけの文章を書くなんて学生時代依頼。模範回答は公表されていないし、どうすれば得点が取れるようになるか見当もつかない。

面接試験なんて、養成講座でロープレ練習はやったけど、全然足りない。もっと練習しなくちゃいけないけど、どうやって時間を捻出して練習相手を探せばいいのか。

国家資格としては合格率が高いと言われているキャリアコンサルタント試験ですが、3種類の試験対策の方法を考え時間を捻出するのはすごく大変でした。

私が養成講座を終えたとき、「どうやったらいいんだろう」と途方に暮れ、あっちこっちで情報を集めて手探りで試験勉強を進めました。

勉強しながら何をどれくらいやったのかを日々記録していたので

  • いつ、何を、どうやってやったのか

  • 試験を終えた今、それをやってよかったのか。

  • やるときのポイント。

を、まとめました。

自己紹介

私は2022年10月〜12月に養成講座を受講し、2023年3月5日に受験しました。

3ヶ月前から試験対策を始めたので「これだけあれば大丈夫だろう」と思っていたのですが、子どもの冬休み&年末年始で思ったように時間が取れず、さらに新年早々コロナにかかってしまい、かなり焦りました。

現時点では合否結果は返ってきていませんが、学科の自己採点では88点を取ることができました!

学科試験対策の全体スケジュール

ざっくりですが、このようなスケジュールで取り組みました。

勉強時間:約60時間
88日前〜:テキストを読む
76日前〜:直近過去問3回を3回ずつ解く
21日前〜:模試を受け、問題集に取り組む
14日前〜:暗記と統計対策

ここからひとつずつ振り返っていきますね。

88日前:テキストを読む

やったこと

試験の88日前に「さて、そろそろやらなければ」と思い立ち、市販されているテキストを読み始めました。
10日間ほど隙間時間を使って3時間ほどかけて読みました。

振り返って

「やる必要はなかった」と思います。

まず、テキストを読むだけでは絶対に覚えられません。読んでいるとどんどん眠くなり、勉強自体が嫌になってしまいました。

テキストが分厚くて「こんなに覚えないといけないの?絶対無理だ。」とすごく不安になってしまいました。

これから学科試験を受ける方には、テキストは読まずに次の「過去問を解く」に取り掛かることをおすすめします。

76日前:過去問を解く

やったこと

試験の76日前から開始し、29日前まで48日間かけて取り組みました。

1回分を30分くらいでざーっと解きます。そして答え合わせをして、その時点で何点取れるのかを把握していきました。

その後、回答をじっくり読みます。

回答をじっくり読むときは、分野ごとに横解き形式で読み込んでいきました。

そして、回答を読みながら
「しっかり理解できている:○」
「知識の整理が必要:△」
「全く分からないもの:×」

とチェック。
 
これを過去問3回分×3周やったので、合計で9回分の過去問を解いたことになります。

振り返って

これは「絶対にやるべき。必須!試験勉強に着手したら、絶対に最初にやるべきだった」と思います。
ただ、やり方は改善できたと思うので、おすすめの方法をまとめますね。

おすすめのやり方

  1. 問題用紙を印刷する。A4用紙1枚に2ページ分、片面印刷がおすすめです。

  2. 3回分×3周をA4サイズ1枚に記録できる回答用紙を準備する。出題分野も併記したいので、みん合で配布されているマトリクス表を加工して作りましょう。

  3. 問題を見て、答えを書く。1問解いたらすぐに過去問解説を見ながら「どこが間違っているのか」を重点的に理解する。

  4. 回答用紙に「○、△、×」を書き込んでいく。

  5. 3周目で「△、×」を書いた問題は後で復習するので、付箋を貼っておく。解説ページに出典元資料のリンクがあれば、ダウンロードしておく。

ポイント

ここでは、苦手な領域を知ること、そして、試験にどの程度の知識が問われるかを体感することが目的です。

例えば「統計では細かい数字を覚える必要はないんだな」「理論家と理論の組み合わせ」「理論名と理論の内容の組み合わせ」が問われる。選択肢1〜4の中で「理論と理論の内容の組み合わせをシャッフルすることが多いんだな」といった傾向を掴むことを意識しましょう。

また、何度も繰り返して理論家や理論の名前を見ることで、直前の暗記がとても楽になります。

できるなら、解説を声に出して読むことをおすすめします。
 
あと、横解きは時間がかかるので、縦解きでもOKです。50問一気にやるとしんどいので、5問ずつなど細切れでやる方がモチベーションを保ちやすいと思います。

30日前:直近3回より古い過去問と2級過去問を解く

やったこと

過去問1回分を30分程度で解き、答え合わせ。間違えたところ、自信がないところの解説だけ読む。

振り返って

時間に余裕があれば、取り組んでいいと思います。

ただし、キャリア理論やカウンセリング理論など理論関連だけでよかったと思います。というのも統計や法律関係は古い情報になっている場合もあるからです。

また、常識で考えれば正解が導ける問題も多いので、そういった問題は無視してしまいましょう。

2級は直近1回分だけやりました。やはり国家試験とは少し違うので、あまり深追いはしなくていいなと思います。

国家試験には未出題の理論家だけ控えておいて、2週間前の暗記期間に覚えるくらいでよさそうです。

30日前:資料集を読む

やったこと

各種ガイドライン、セルフキャリアドックの資料、キャリア・パスポートのハンドブックなど問題の根拠となる資料に目を通していきました。

過去問解説ページに資料へのリンクがあることが多いので、それをダウンロードしておき、隙間時間にスマホやタブレットで読みました。

振り返って

やってもやらなくても、どっちでもよかったというのが、正直な感想です。

ただ、あまり時間をかけずにできることでもあるので、やり方のポイントだけまとめておきますね。

ポイント

すべてのページをじっくり読まない。資料のダウンロードページや資料の冒頭に「制度の目的」とか「理念」といったことが書いてあるので、そこを把握しておくのが良いと思います。

そうしておくことで、暗記もしやすいですし、試験に出題された時も「制度の理念や目的から考えると、この選択肢は合わないよな」と判断することができます。

21日前:有料問題集 50問×3回

やったこと

1回分を30分で解き、間違えたところや理解の浅いところの回答解説を読みました。

振り返って

過去問3回だけだと量が足りないので、やってよかったと思います。

ただ、有料問題集ではなく、無料でスマホでできる問題集があったので、それで十分だったなと思います

あと、もっと早くにやりたかった試験2か月前くらいから始められると焦らず余裕を持って取り組めたのに、と思っています。

21日前:理論家×理論×内容を整理

やったこと

YouTubeで無料公開されている動画を隙間時間に見たり、聞いたりしていました。料理をしながら、歩きながら、ストレッチしながら、おふろ入りながら・・・など基本的にはながら勉強をしていました。(動画見るだけだと寝ちゃうので・・・)

振り返って

やってよかったです。

ポイント

資格試験勉強を始めてすぐにやらない!最低でも過去問3回を3周解いてからやりましょう。

というのも、私は試験勉強を始めてすぐにとりかかったんです。そしたら何度聞いてもまったく頭に入ってこなくて、不安だけが募るという結果になりました。

「この方法じゃダメなんだ」と思ってしばらくやっていなかったんですが、過去問を解いたり問題集を解いた後にやると、不思議と数回聞くだけで頭に入ってきたんです。

過去問を解きながら何度も目にしたり、口に出していったことで人名や理論名に馴染みができたことで、覚えやすくなったのではないかと思います。

ですので、過去問3回を3周解いてからやることを強くおすすめします!

21日前:公開模試 50問×4回分

やったと

1回分を30分で解き、間違えたところや理解の浅いところの回答解説を読みました。

振り返って

やってよかったです。ただ、鋭い方は気付かれていると思いますが、この時期は相当焦っていて、一気にいろいろ詰め込んでやっていました。本当は、1ヶ月前にはやっておきたかったです。

ポイント

試験の1ヶ月前ごろを目安に取り組むことをおすすめします。

取り組むときは本番さながらにしっかりと時間を測りましょう。そして、「今、自分が合格点までどのくらいの位置にいるのかを確認する」という気持ちで取り組んでください。

特に公開模試は作者の方のいろんな意図があると思うので、本試験とは難易度も問題の傾向も異なっていることがあります。合格点の35問が取れなくても落ち込む必要はありませんし、反対に高得点が取れたからと油断してもいけません。

あくまでも「今、どれくらい自分の知識が定着しているのか」「どこがまだ覚えられていないのか」を洗い出すものだという気持ちで取り組みましょう。

14日前:暗記

やったこと

過去問、問題集、模試をやった結果、どうしても覚えられていないところを暗記します。

振り返って

必須です。そして私にとっては、2週間前でちょうどよかったと思います。

暗記ってしんどいので、3週間ずっとやるのはモチベーション保てないですし、1週間だと短すぎるので。

ポイント

暗記するための資料を極力自分で作らない。すでに誰かが作ってくれているものを活用するように心がけましょう。

例えばみん合の楽習ノート、テキストを写真にとって暗記用のアプリに取り込む。YouTubeの画面のスクショを撮って、暗記用のアプリに取り込んで覚える。といった方法を活用することをおすすめします。

また、細かいところは諦めることも重要です。

例えば、発達段階の○○期ごとの発達課題などです。理論家×理論名×内容くらいなら覚えることができますが、これに発達課題の細かいところまで加えると覚える量が非常に多くなってしまいます。

22回の試験ではスーパーの発達課題が出ました。覚えていなかったので1問落としましたが、結果的に88点を取ることができました。

誰のどの理論が出るか、発達段階のどれが出るのかはわからないので、ここまでやると非常に効率が悪くなってしまいます。

14日前:統計対策

やったこと

「能力開発基本調査」「労働経済分析」「11次能力開発調査」の3つだけ対策しました。

有料の統計対策講座に申し込み、2倍速で動画をみて、出そうなところを暗記。無料で公開されている問題集をやって、知識の定着を確認しました。

振り返って

必須です。こちらも前述の暗記と同じく2週間の短期決戦をおすすめします。

ポイント

まずは、統計資料の全体像を掴むところから始めましょう。

統計を取っている団体はどこか、目的はなんなのか、どれくらいの頻度で調査しているのか、調査の母集団はどこなのか。といったことを理解してください。

そうすることで、暗記も捗りますし試験に出た時に「あ、この統計はこの目的で、母集団がこれだから、この結果が1位になるのはありえないよね」と判断して選択肢を絞り込むことができるようになります。

また、数字を見るときも「これが○%」と丸暗記するのではなく「こういう結果になるということは、この回答をした人たちはこういう気持ちなんだろうな」とか「こういった時代背景があるから、こういう結果になったんだろうな」とストーリーを想像しておくと、興味も湧きますし、覚えていない数字が出た時も、選択肢を絞り込むことができるようになります。

過去問をやっているとわかると思いますが、細かい数字「○%」まで覚える必要はありません。「半分くらい」とか「8割くらい」「ほぼゼロ」とかそういった覚え方で大丈夫です。

また、「あれ?これってこんな結果になるんだ」と思う結果に遭遇することがあるので、そういったものは覚えておくほうが良いです。

論述試験と面接対策対策は?

自己採点で結果の出ている学科試験に絞って、振り返ってみました。

これから試験を受ける方のお役に立てれば幸いです。論述試験と面接試験は結果が出る頃には、別途まとめて公開したいと考えています。

詳しく知りたいことや、疑問に思ったことなどがあれば、TwitterのDMでご連絡いただければと思います。


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