ときめく心の資産、を育てる方法
こんにちは、Choimirai School のサンミンです。
0 はじめに
Roam Research を使い始めて一番変わったことは、「知的消費」より「知的生産」に費やす時間が圧倒的に増えたことです。
その中でも意識しているのが、日々、心の資産を運用すること。そう思い始めたのは、下記の記事(You and your mind garden)を読んでからです。
今までは気になる情報などがあれば、とにかく Google Keep などに放り込んでおくというスタンスだったのですが、今は本当に必要だと思われる情報だけに絞って取り入れるようにしています。そして、取り入れた情報は腐らないように世話をして立派な木に育てていく。
上記の記事では心の資産を育てる方法をこう紹介しています。
"... taking care of your mind involves cultivating your curiosity (the seeds), growing your knowledge (the trees), and producing new thoughts (the fruits)."
心のケアとは、好奇心(タネ)を刺激し、知識(木)を育て、新しい考え(果実)を生み出すことです。
梅棹先生も知的生産の技術で似たような話をされています。
一冊を書き終えたところで、必ず索引を作る。既に、どのページにも標題がついているから、索引はなんでもなく出来る。この作業は絶対に必要である。これを繰り返しているうちに、借り物でない自分自身の思想が、次第に、自然と形をとって現れてくるものである。
「借り物でない自分自身の思想が、次第に、自然と形をとって現れてくる。」こうして生みだされた考えを毎日書いておく。書いておきさえすれば、前の発見が、次の発見のための踏み石になって、次第に立派な木にまで成長させることもできます。心の資産は前の発見を未来に繋げることで、複利で運用することが大事です。
Roam Research を使う前までのノートが保存する為に書いたのであれば、今は好奇心という種を育てる為に書いています。
好奇心という種を育てる為に書く
1 心の資産を育てる方法:タネをまく
梅棹先生は「知的生産の技術」でこう書いてあります。
「発見」には、いつでも多少とも感動が伴っているものだ。その感動が冷めやらぬうちに、文章にしてしまわなければ、永久に書けなくなってしまうものである。
この日々の発見(タネ)を Roam Research や他のメモアプリを使って残すことで、心の資産として育てるタネを蒔きます。既にまかれたタネや育った木と関連しているのであればその情報も一緒に取っておきます。また、今書いている内容を今後どのような文脈で再び出くわすのか、も意識しながら書きます。保存ではなく、育てるためのタネです。
2 心の資産を育てる方法:水や栄養素を与える
好奇心のタネを蒔いた後は、それに関する自分の考えをいくつかのセンテンスでまとめていきます。また、関連する情報があれば、ニーズに合わせて繋げてください。
▲Roam Research で蒔いた種に水や栄養素を与えている様子
このようにして自分の言葉でまとめたノートのことを Evergreen Note と呼ぶ考え方もありますので、参考にしてください。
Evergreen notes are written and organized to evolve, contribute, and accumulate over time, across projects.
3 心の資産を育てる方法:収穫する
ご自分の為だけに心の資産を運用されてるのであれば、蒔いた種に水や栄養素を与え、木に育てるだけで十分という方も多いと思います。
一方で、その木から何かを収穫したいという方は、Evergreen Note を集め、このように note やブログなどでシェアするのも良いと考えています。
4 まとめ
今回の note で紹介した内容を英語では、Digital Garden と紹介されている方も多いです。どんな Digital Garden があるのかまとめたツイートがありますので、ご興味のある方はぜひ参考にしてください。
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